星霊王
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もかけてしたんだ!これ以上ロキが罪を背負う必要なんてない!」
ルーシィの体から魔力が溢れていく。
「もういいルーシィ!ルー!僕は誰かに許してもらいたいんじゃない!罪を償いたいんだ!このまま消えていきたいんだ!」
「そんなの・・・罪を償った事にはならないよ!」
ロキの叫びに負けないほどの大声で、ルーが叫んだ。
「ロキは仲間の為に行動したまでだ!それを罪だと言うのなら・・・仲間を想う事が罪だと言うのなら、僕達妖精の尻尾の魔導士は皆、ロキと同じ罪人だよ!」
そこまで言い、今度はロキの方を向く。
「ロキ!君は消えていきたいと・・・消滅を願っていると言った!でもそれは!自分の罪から目を逸らしてるのと同じだよ!消える事で全ての罪から解放されようとしているだけだ!本当に償いたいと言うのなら、がむしゃらに、精一杯、限界の限界まで、120%の力を出し切って生きていくべきだ!」
「ルーの言う通りよっ!アンタが消えたってカレンが帰って来る訳じゃない!新しい悲しみが増えるだけよ!」
ルーシィの体から一気に魔力が溢れ、光る。
「む」
その光景を見た星霊王は声を漏らした。
何故なら・・・
「罪なんかじゃない!仲間を想う気持ちは、罪なんかじゃない!」
彼女の周りには、彼女と契約する星霊達が全員揃っていたのだから――――――!
ルーシィはそのままロキの方を振り返り、叫ぶ。
「アンタが死んだら今度はあたしが!ルーが!アリエスが!ここにいる皆が!また悲しみを背負うだけ・・・!そんなの、罪を償う事にはならないわ!」
そのルーシィの叫びに反応するように、アクエリアスが、タウロスが、バルゴが、キャンサーが、サジタリウスが、リラが、プルーが、ホロロギウムが、クルックスが・・・契約する星霊全員が優しい眼差しでロキを見つめた。
(星霊が・・・これほど同時に・・・)
が、星霊達はすぐに消え、魔力の使い過ぎでルーシィは倒れ込む。
「ルーシィ!」
ロキが叫び、ルーシィに駆け寄る。
もう魔力もあまり残っていない状態にも拘らず、ルーシィは必死に体を持ち上げ、叫ぶ。
「あたしの友だちも皆同じ気持ち」
「ここにいる僕もだよ」
そんなルーシィを支えながら、ルーも口を開く。
「アンタも星霊なら、ロキやアリエスの気持ちが解るでしょ!」
ルーシィの叫びに、星霊王は眉を寄せた。
ルーに支えられるルーシィにロキが駆け寄る。
「なんて無茶な事を!一瞬とはいえ、死ぬ危険もあるんだぞ!」
「うぅ・・・」
「死ぬ危険を犯してまでも、ルーシィは君を助けたいんだよ!ロキ!」
ルーに
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