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この明るい星空の下で。
DAYS OF DASH
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った。
「ごめんね 、奏くんてっきり自転車で来ると思っていたから。」
「ああ、俺が確認しなかったのが悪かった。
それで 、相談ってなんだ?」
「ああ、それはね」
夜空は自分の部屋から文集のような冊子を持ってきた。
「これは?」
「これは、天文部の卒業生が作った文化祭の文集、
星が降る夜に。」
「へぇ〜」
「中も読んでみて?」
開いて出てきた文は

星が降る眠れない夜に。

事件が起こったのは、冬のある日でした。
この日先輩は、星を見に行くと言い出して来ました。
この時理由は判りませんが、この面倒くさがりの
先輩がゆういつ真剣に見えました。
先輩が学園裏の丘に来たのは午後七時過ぎでした。
私達は先輩が持ってきた望遠鏡で星を見ていました。
その時、急に先輩が帰ると言い出したのです。
なぜかと訪ねて見ても理由は話してくれませんでした。
先輩が帰った後も私達は星を見続けました。
そしてその翌日、先輩は天文部には帰って来ませんでした。
私達は当然先生に尋ねました、先輩はどうしたのかと。
しかし答えは帰って来ませんでした。
誰に聞いても「知らない」の一言でした。
私達は天文部の後輩たちに伝えたいのは、
この水上先輩が何を残したかったのか。
私達になぜ消えた理由を教えてくれなかったのかを
解き明かしてもらいたい思っています。
星の降る天文部の後輩へ。



「夜空・・・この水上先輩って」
「・・・・そうだよ・・・・この消えた先輩は、
私のお兄さんだよ。」
「っ!?」

























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