魔法先生ネギま!
0451話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
学園長室での会談が終わり、その場で解散しようとしたエヴァへと俺が提案した内容。それは、エヴァをホワイトスターに招待するというものだった。
エヴァに掛けられている登校地獄。これは麻帆良の外に出られないようにするというものだが、もしエヴァの向かう先がこの世界の麻帆良の外ではなく次元の狭間にあるホワイトスターだとしたら? あるいはもっと進んで考えて、ホワイトスターを通して他の世界には移動出来るのか? 昨日思いついた事がこれだ。
「……なるほど。確かに魔法に関してはあくまでもこの世界のもの。魔法世界のような異界ならともかく、純粋に別世界に渡る可能性を考えている筈も無いか。いいだろう、アクセル。お前の思惑に乗ってみよう。構わんな、ジジィ?」
「うーむ……そうじゃな、構わんぞい。ただし、登校地獄がある以上は明日の授業に遅刻しないようにな」
「ふんっ、忌々しい呪いだ。はやく乗っ取られているあの馬鹿をどうにかしてやらんとな」
なるほど、ナギ・スプリングフィールドが造物主に乗っ取られているという情報は既にネギから伝わっている訳か。
エヴァを自由にするという近右衛門の発言に背後に控えていた魔法先生達は微かに眉を顰めてはいたものの、特に何を言うでもなく沈黙を守る。まぁ、魔法使い達にしても魔法世界を救う為のブルーマーズ計画を実行する為には俺達シャドウミラーの協力が必要不可欠だと理解しているからこそだろうが。
「ほら、アクセル。さっさとゲートとやらまで行くぞ!」
「マスター、そんなに急いでは危険です」
エヴァがはしゃいで学園長室を出て行き、ペコリと頭を下げた茶々丸がその後を追っていく。
その後ろ姿を見送っていたエザリアは不思議そうな顔を俺へと向けてくる。いや、エザリアだけじゃなくイザークもか。昨日会わなかったのか?
「アクセル・アルマー。あの少女は一体?」
「そう言えば、昨日もいたが妙に偉そうな子供だな」
「くっくっく。まぁ、確かに外見だけで考えればそういう感想になってもおかしくはないが……一応あれでも600年を生きた真祖の吸血鬼なんだよ」
俺の言葉を聞くと学園長室の中がシン、と静まり返る。
魔法使い達はともかく、雪広財閥と那波重工から出向してきている2人も信じられないといったような表情を俺へと向けている。
「吸血鬼? ……いや、魔法があるのだからそういう存在がいるのも当然というべきか」
唖然と呟くエザリアの声だけが学園長室へと響くのだった。
「ま、そういう事だ。そもそも俺自身が既に人間じゃないんだからその辺を余り深く気にしすぎないようにした方がいい」
「人間では無い? 確か先程も……」
「その話に関してはゲートの前でも言ったが取りあえずは今夜だ。……俺はこれからホワイトスターに戻るが、お前
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ