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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第181話】
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と思い、携帯を取り出すとその番号の主はシャルだ。
「はいはーい、シャル、どうした?」
『あ、ヒルト? ……あ、あのね? 昨日言ってたチケット……もう無い、よね……?』
電話越しのシャルの声は、既に諦めかけている印象を受けるのだが――。
今ちょうど一夏から貰った(元を正すと俺のだが)チケットを合わせて二枚。
「あるよ?」
『ほ、本当!? う、嘘じゃないよねっ!?』
信じられないのか、何度も聞き直してくるシャル。
まあ、今なおもう一枚余ってるってのがシャルにとっては信じられない状況なのだろう。
「俺が嘘ついてどうするんだよ? 嘘ついた事無いだろ、俺?」
『そ、それもそうだね。 ……あのね? 実は、明日搬入予定だった僕の専用機のパーツ、手違いで日曜日搬入になったの。 ……だから、その……ね? ぼ、僕も行きたいなぁ……なんて。 ……ダメ、かなぁ……?』
遠慮がちに言うシャルだが、声を聞く限りは期待に満ちた声に俺は聞こえた。
……ここで意地悪を言うのも悪くは無いのだが、下手に怒らせるのもダメだし、素直にOKを出す。
怒らせると怖いもんな、シャル――可愛いけど。
「ダメな事は無いぞ? ならこれからそっちに渡しに行くよ」
『え? わ、悪いよ。 僕が取りに行くから――』
「いや、どうせ美冬にも渡さないといけないからな。 だからそっちに行くよ」
『……わ、わかった。 じゃあベッドで座って待ってるね?』
「おぅ、ちょい遅れたらごめんな」
そう言って電話を切ると共に、引き出しに入れていた美冬用のチケットを取り出すと共に、俺は部屋を出、ドアに鍵をかけた。
流石に夜だからか、通路のエアコンが付けられていて外の気温よりかは遥かに心地よい涼しさを肌に感じた。
「節電節電でやり過ぎても身体を壊すからな。 これも人類の叡知が作った奇跡みたいなもんだ、多分」
そんな呟きと共に、軽く駆け足気味でまずはシャルとラウラの部屋へて向かった――。
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