キラーパンサーに転生
4ドーラちゃんとお揃い
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初めて宿のベッドでドーラちゃんと眠った翌朝。
いよいよ、ビアンカちゃんとお別れのときです。
ドーラちゃんは結構落ち着いてるように見えるけど、ドーラちゃんよりも二歳お姉さんなはずのビアンカちゃんは目をうるうるさせて、もう泣きそうです。
と、思ってたらドーラちゃんがちょっとつっかかるような言い方をして、二人で言い合いが始まってしまいました。
あ、あれ?
二人とも、優しいいい子なのに。
ケンカは、よくないよ!
ケンカは、やめて!
あたしがおろおろしてるうちに、ビアンカちゃんがちょっと黙ってから笑って言います。
「……もう!初めは、すごく可愛くて、守ってあげたいって思ったのに!生意気なんだから!」
あ、ケンカはおしまいなんだね、よかった!
……でも、ドーラちゃんが、生意気?
すごく可愛くて守ってあげたいっていうのは、すごくイメージと合うんだけど。
実際はあたしのためにお化け退治をしてきてくれたわけだし、すごく優しく甘えさせてくれるし、弱々しく守られてるだけの子じゃないんだろうなっていうのは、なんとなくわかるけど。
今の言い合いを見たら、確かに生意気って言えなくもないだろうけど。
最初からちょいちょいひっかかってるとこあるけど、ドーラちゃんってほんとはどういう子なんだろう?
最初のイメージと実際のドーラちゃんが違ってても、あたしがドーラちゃんを嫌いになるなんてあり得ないから、別にいいけどね!
あたしがいろいろ考えてるうちにドーラちゃんとビアンカちゃんは笑いあっていて、ビアンカちゃんがドーラちゃんの髪にリボンを結んであげています。
あ、可愛い!
そんなのなくてもドーラちゃんは可愛いけど、旅をしてるせいかあんまり女の子らしいおしゃれはしてないというか。
動きやすさ重視みたいなところあるんだよね。
可愛いから男の子には見えないけど、その格好を男の子がしててもおかしくはないみたいな。
ちょっとリボンを結んだだけで、すごく女の子らしくなって、すごくまた可愛くなった!
ビアンカちゃん、いい仕事したね!
あたしがまた可愛くなったドーラちゃんを眺めて満足していると、ビアンカちゃんがあたしにもリボンを結んでくれます。
え、ドーラちゃんとお揃い?
嬉しい!
ありがとう、ビアンカちゃん!
自分でほどいたり結んだりはできないけど、できるだけ汚さないように、大事にするからね!
「モモちゃんとお別れするのも、さみしいけど。モモちゃんはドーラのほうが好きみたいだし、村には他の子供がいないのよね?ドーラと、一緒にいてあげてね!」
「ニャア!」
うん、まかせて!
あたしもビアンカちゃんとお別れするのは寂しいけど、でもやっ
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