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ヘタリア大帝国
TURN104 謎の女その十一
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くセーラもだ、イギリスの今の言葉に顔を向けた。
「どういう意味なの?今の言葉」
「よくわかりませんが」
「その時になったら話すさ」
 イギリスは二人にこう返した。
「だから待っていてくれよ」
「ううん、何か凄く気になるけれど」
「ではしかるべき時に」
「祖国さんからお話聞くね」
「重要なことであることはわかりますが」
「そういうことでね、私からも話すから」
 エリザも言う、どうやらエイリスにとって極めて重要な事項であることは間違いない、セーラ達にもそれはわかった。
 だがそれでもだ、カテーリンのことは。
「あの娘も謎だらけだしね」
「共有主義自体が危険だしな」
「今は同盟国だけれど」
「この戦争の後はドクツ共々エイリスの敵になるぜ」
 イギリスはマリーに深刻な顔で述べる、エイリスはこの戦争に勝ったとしてもそこから先も多難であることが予想されていた。
 その中でだ、セーラは共に席に着いている面々に告げた。
「では今はです」
「うん、軍の立て直しだね」
「アフリカ方面の」
「それを急いで下さい」
 こう告げたのである。
「今のままでは攻勢はおろか防衛もままならないので」
「わかってるさ、今以上に進めるからな」
 イギリスが応える、エイリスは今は軍の再建が急務でありそれを必死に進めていた。


TURN104   完


                           2013・4・17
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