TURN104 謎の女その十一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「あの天才、私以上か見極めてみたい」
「俺も行かせてもらうぜ」
ダグラス、そして。
マンシュタインとロンメル、ネルソンに日本とアメリカ、中国もだった。枢軸の主力と言っていい顔触れが揃った。
その彼等で艦隊を組みそのうえでだった。
「海賊達を倒しましょう」
「やるか」
「互角の相手との戦いは実践では本当にないですが」
日本は強い声で東郷に応えていた。
「それでもです」
「倒すか」
「そうしましょう」
二人で話す、こうして後は海賊を迎え撃つだけになった。
枢軸軍はまたしても決戦の時を迎えていた、その頃連合軍では。
イギリスが難しい顔でこうセーラに言っていた、場には彼の妹と王族の面々が揃っている。その場で言ったのである。
「なあ、あのヒムラー総統だけれどな」
「彼ですね」
「レッドファランクスを使うのはいいけれどな」
話すのはこのことだった。
「あの連中とどうして知り合いになったんだ?」
「それがわからないのよね」
マリーも首を捻って言う。
「何でかしらね」
「その辺りかなり怪しいよな」
「そもそもあの人怪しいことだらけよね」
マリーはヒムラーについてこうも言う。
「謎ばかりっていうかね」
「謎しかねえよな」
「そうよね。経歴とかね」
「最近ドクツでドーラ教ってのがやけに大きくなってるな」
イギリスはこの組織のことも言う。
「あれもな」
「あの教団についてですが」
妹が深刻な顔で述べる。
「ドクツに駐在している外交官の方からも諜報部の方からもです」
「何も入って来ないか」
「はい、本当に何もです」
情報が入って来ないというのだ。
「ドーラという神を信仰する一神教であること以外は」
「何もわかってねえんだな」
「そうです、教理は特におかしなところはありません」
肝心のこれの話にもなる。
「友愛や平和を解く」
「普通の宗教か」
「カルト的は要素はありませんが」
「何か妙に引っ掛かるのよね」
エルザが言って来た、直感ではセーラよりも上の彼女がだ。
「あの宗教はね」
「そうなんだよな、だからな」
イギリスは再び言う、エリザに応える形で。
「あの総統とドーラ教のことは調べておくか」
「あとソビエトもだね」
マリーは今枢軸と激しく戦っている国のことを出した。
「書記長さん時々モスクワからいなくなってるよ」
「はい、そこまではわかるのですが」
セーラもいぶかしむ顔で言う。
「しかしそれからは」
「全くわからないのよね」
「何処かに秘密都市があるのでしょうか」
「?俺達の航路にもない星域かよ」
イギリスはここでその太い眉を顰めさせた。
「そんな星域があるのかよ」
「俺達の星域って?」
「それは一体」
マリーだけでな
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ