TURN104 謎の女その二
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キャロルとアメリカ妹も攻撃を仕掛ける、だがこれもだった。
やはり散陣でかわされる、そしてだった。
今度は海賊達の番だった、彼等はというと。
高速だが蛇行しつつ枢軸軍に向かいそしてだった。
ビームを放つ、その攻撃は。
第六世代のものではなかった、確かにその艦艇は第六世代のものだがその攻撃はその威力を超えていたのだ。
正確かつ的確だ、それでだった。
枢軸軍の艦艇を次々と航行不能にしていく、これにはキャロルも驚いた。
「嘘、確かに数は向こうが多いけれど」
「第六世代のものじゃないね」
「ええ、もっと強いよ」
アメリカ妹と話す。
「これはね」
「二世代の違いを感じさせないって」
「何よ、艦の弱点を的確に狙って撃ってくるし」
「強いなんてものじゃないね」
「艦隊の運営も速くて」
それでだというのだ。
「こっちは狙いを定められないわよ」
「これだけの動きが出来るのは」
アメリカ妹は海賊達の激しくかつ的確な攻撃の中言う。
「東郷の親父さんとね」
「わっしーに総統さんにね」
「それともう一人は」
「お姉ちゃん?」
キャロはここで言った。
「お姉ちゃん位よ」
「連合だとセーラ女王さんね、限られてるわ」
「これはもう天才の動きよ」
こうも言うキャロルだった。
「冗談抜きで後はスカーレットさん位ね」
「けれどそんな筈ないから」
キャロルは自分達が出した名前を即座に全否定する。
「幾ら何でもね」
「それはね、もうあの人はね」
「だからね」
二人はお互いが知っていることから話していた。
「今ここであたし達と戦うなんて」
「絶対にないわよ」
「けれどこの動きは」
「それにこの攻撃は」
「どう考えても」
「並の名将じゃないわね」
マンシュタインやロンメルをも凌駕していた、それだけのものだった。
そしてその采配でキャロル達をあっさりと一蹴してだった。
海賊達は枢軸軍主力の後方に向かう、その動きは東郷達も見ていた。
東郷は怪訝な顔になりそのうえで秋山に言う。
「まさかと思ったがな」
「キリング提督達がああもあっさりと抜かれるとは」
「あの娘達は普通に戦っていた」
その戦術に何の問題もなかったというのだ。
「それであそこまで軽く一蹴するとはな」
「尋常な人物ではありませんね」
「何処かで見た動きだな、やはり」
東郷もこう言うのだった。
「それも俺の知っている誰かか」
「誰かとは!?」
「それが誰かとはまだはっきりとわからないが」
だがそれでもだというのだ。
「何処かで見た動きなのは間違いない」
「ガメリカ軍の動きに似ていますが」
「しかもその動きが水際立っている」
天才の域までだというのだ。
「これはな」
「このままですと
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