4夢
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「お母さん、お腹痛い」
目が覚めても夢の中で桔梗に刺された場所が痛くて、お母さんに腹痛を訴えた。
が、
「仮病使っても無駄だよ。学校行け」
家を追い出された。
はぁ、全く昔っから娘の体調不良を信じない人間だなぁ。
少しくらい心配しろっての。
*
「と言うことがありまして」
結局学校に行って、あの二人に夢の話のついでに愚痴っていた。
「うん、あんたの妄想世界すごいね」
「さりげない貶し言葉どーもです」
「貶してないよ」
真意のわからない言葉だ。
「本当にバカだね」
「黙り腐れ獄寺夫人」
五月蝿いバカに蹴りを一発。
うん、綺麗に鳩尾に入ったね。
「にゅにゅ〜」
貴様はブルーベルかっ!?
まあバカはさておき、夢の中まで痛み感じるなんて、私の頭相当イッチャッテるな(笑)
「笑ってられるんだね」
「ま、それが私だから」
次にまた桔梗が現れたときには絶対に潰してやる。
「それで返り討ちに遭わないでね」
「何故に君は私の心の声と会話してるんですか?」
「だって顔に出てるし」
はうえっ!?
ポーカーフェイス?
なにそれ食えんの?
「でさ、あそこに転がってんのどーするよ姫」
「うん?」
ドSちゃんが指した先にはいまだに転げ回っている獄寺夫人(笑)が。
ヤバイ、スッゴい笑える。
「獄寺を呼べば助けに来てくれると思うよ」
「なるほど」
「誰がやるか! それじゃイタイ子だろ!」
「「え、違うの?」」
ここまで来てまだ否定するか。
「姫、お前が学校に漫画持ってきてんのバラすぞ!」
はあ〜あ。
本当にこいつはバカだよね。
仕方ないな、軽くお仕置きいくか。
「ふぅん、そんなことしていいと思ってるの? せっかくDS持ってきて獄寺のvoiceあるんだけど」
「すみませんでした」
「わかればいいよ」
いやぁ、ホントに扱いやすいね。
因みに、隣では今日もドSちゃんは大爆笑。
そんなに笑ってて疲れないのかな?
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