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真剣で武神の姉に恋しなさい!
休養
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んかしらね。じゃあ、オススメ適当に見繕ってもらえるかしら?」

「あ、はーい。そういえば千李ちゃんテレビのニュースで見たけど凄いね」

「まぁ報道から逃げるために極楽院に来てるんだけどね」

「なるほど。だったらあんまり街中はうろつかない方がいいかもね」

 よい子は千李と談笑しつつ、惣菜をとりわけて行く。

「はい、こちら当店のオススメです」

「どーも。ハイお金、じゃあそろそろ行くわ。よい子、またねー」

「はーい」

 千李と大は孝行を後にし、極楽院への道を歩きだす。

 が、

 長谷家の前まで来たところで、千李が大に告げた。

「大、アンタは先に帰りなさい。冴子が腹空かして待ってるでしょ?」

「え、でも……」

「いいから、行きなさいって。前みたいに早くは帰らないから」

 千李は食い下がろうとする大の肩を持ち、家に向かわせる。大もしぶしぶといった様子で家の中に消えていった。

 大が消えたのを確認した千李は、軽く息をつくと極楽院に向けて歩き出した。




 極楽院に戻り、三大や瑠奈と夕食を済ませた千李は、風呂を済ませた後、今で三大に聞いた。

「ねぇ三大ばあちゃん。マキって気を感じられるの?」

「どうだろうねぇ。気を使うことはできんだろうが、感じることぐらいはできるんじゃないかねぇ」

「ふーん。じゃあもしかして私が湘南に来るたびに喧嘩売られるのって……」

「おそらく、センちゃんの気を感じ取っているか……。または単純に野生の勘ってやつかもしれんね」

 お茶を啜りながら三大は告げた。

 一方千李は顎に手を当てつつ、頭の中でマキの行動を思い返しながら考える。

 ……どっちもあるかもしれないわね。
 
 実際、マキは千李が来た時は確実に何処からか嗅ぎ付けて喧嘩を売ってくる。その速さたるやまさに獣のようだった。

「……明日辺り来るかもしれないわね。さてと、じゃあ瑠奈寝ましょうか?」

「はーい」

「じゃあ、また明日ね三大ばあちゃん」

「うむ。ゆっくり休みな」

 千李と瑠奈は寝室に消えていった。

 寝室で瑠奈と一緒に布団に入った千李は瑠奈の頭を優しく撫でつつ、静かに告げた。

「瑠奈。今はいいけど、川神院に戻ったら今までより鍛錬が辛くなることもあるかもしれないけど……大丈夫?」

「うん。わたしもうきめたんだから! おかあさんみたいにつよくなるって!」

 にこやかに答える瑠奈に千李は柔和な笑みを浮かべながら、

「そう、なら私もがんばらないとね。じゃあそろそろ寝ましょうか。明日もいっぱい遊びましょう」

 最後にそう告げると瑠奈は元気よく頷きそのまままぶたを閉じた。

 千李もまた瑠
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