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真剣で武神の姉に恋しなさい!
休養
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し、白のシャツを格好良く着ている優しげな女性だ。

「おかえり、姉ちゃん」

「お邪魔してます、冴子さん」

 二人は女性ににこやかに声をかける。

 この人物こそ、幼少期、千李と大喧嘩を繰り広げた長谷冴子、現在の大の義姉である。

 冴子は扉を開けたまま、態勢もそのままに固まってしまっている。

「? 姉ちゃん? どうかし――」

「ヒロー!! お、お姉ちゃんがいない間にこんな女の子連れ込んで何してんの!!?」

 大が冴子の様子を見に行くため、近寄った瞬間、大は胸倉を掴まれた。

「ね、姉ちゃん! 落ち着いて、これにはわけが!!」

「何が訳よ!! おとなしい顔してると思ったら裏でこんなことしてたなんて!! この、淫獣!!」

「ちょ!? お願いだから話聞いてってば!!」

 大は何とか弁解しようとするものの、冴子がそれを許さなかった。すさまじい剣幕で大に詰め寄るのもそうだが、胸倉を掴んだままかなりの速度で大を揺さぶっている。

 それを見ていた千李は小さく溜息をつきつつ、

「冴子さん、いい加減その辺で」

「アンタは黙ってなさ――!? あれ? アンタ……」

 冴子は千李を睨んだかと思ったら、大をつかんでいた手を離し、千李の顔をじっと見つめる。

 千李はそれに小さく笑うと、眼鏡と縛っている髪を一旦解き、もう一度ポニーテールを作り直す。

「お久しぶりです、冴子さん」

「せ、千李!? あ、アンタなんでここに!!?」

 冴子はポニーテールの千李の姿を見て幼少の頃を思い出したのか、素っ頓狂な叫びを上げる。

 すると、冴子の手から落とされた大が腰をさすりつつ、説明を始めた。

「ホラ、ニュースでやってたでしょ? 千姉ちゃんが川神鉄心さんを倒したって。それで報道陣に追っかけまわされてるから、極楽院に避難してるんだってさ」

「ああ、なんだそういうこと。じゃあヒロ、アンタもっと早く説明しなさいよ!」

「えー……、だって姉ちゃんが間髪入れずに俺に掴みかかってきたんじゃん……」

「口答えしない! ……それにしても懐かしいわねー千李。つーかアンタデカイわね……背だけじゃなくていろんなところが……」

 冴子は千李を見つつ、落胆とも取れるような声を上げる。

 千李はそれに苦笑しつつ、

「冴子さんは相変わらずですね。つーか、教師やってるってことが信じらんないんですけど」

「なにおー。ていうか千李さ、その敬語やめてくんない? なんかアンタに敬語使われると気持ち悪くって」

「そうですか。じゃあ改めまして……久しぶり、冴子」

「うん。やっぱりアンタとはタメで話したほうがしっくり来るわ」

 冴子は納得がいった様にうぬんと頷くと、ソ
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