蘇る殺意その一
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クラディールサイド
「な・・・なんじゃこりゃあ!」
「わはははは!」
エギルの雑貨屋に行くとキリトもKoBの制服をきていた。いや、本当に似合わない。違和感ありまくりだ。
「ちくしょう・・・なんであいつはこんなに白が似合うんだ・・・」
「確かにクラディールは白が似合うよね。やっぱり何時も着てるからかな?」
リリーナが言う通り、俺は大して変わっていない。まぁいつものコートに模様を付けただけなので当然なのだが・・・
「さて、準備は済んだようだな!」
「うし、じゃあ行くか!」
今回は、訓練として低層を攻略する事になったのだ。まぁいいけど、アスナがマジ切れしていたなぁ・・・まぁ俺には関係無いか。
順調に進んでいくと、昼飯タイムとなった。・・・キリトはなぜか残念そうだったが・・・
「皆、本当にすまない!」
構成員の一人が、急にそう言いだした。土下座する彼の左手には、もう二度と見たく無い一つのマーク。
「ラフィン・コフィン・・・?」
そう呟くと、俺達は地面に倒れ伏した。
「皆、早く回復ポーションを!」
そういった彼は、笑う棺桶の幹部に首を斬り飛ばされた。
「ジョニー・ブラック・・・!」
キリトサイド
地面を倒れ付した俺達に止めを刺そうとしてゆっくりと、本当にゆっくりと近付いてくるジョニー。その手でくるくよと回るナイフは、ゴドフリーを貫く前に、クラディールの長剣が受け止めた。
「やっぱ口を付けなくて正解だったぜ・・・・・・・取り合えず殺されちまったあいつのツケ、払ってもらう!」
刺すような膝蹴りが鳩尾に突き刺さり、体をくの字に折り曲げたジョニーの細く小柄な肢体を吹っ飛ばす。立ち上がりジョニーが体勢を整える前に首を落とそうと唸るソードスキル。英雄剣単発重攻撃<ターラット>。純白に光る剣がジョニーの首を断ち斬り・・・・・・・はしなかった。
「うおっとあぶねぇ!殺す気か!」
「殺す気だ!」
後ろに流した長い長髪が翻り、唸る長剣とナイフがぶつかり合う。時に光彩を帯び、時に鋼の刃同士が火花を上げる様は、不本意にも剣舞のようで美しかった。
十合程斬り結んだ頃だろうか、クラディールが絶妙なタイミングで手首を捻った。刃同士をぶつけ合うのではなく、回り込んで刀身を狙う。ガギン!と轟音を立て根本からへし折れるナイフ、ソードスキルも使わないで武器を破壊する攻撃力もそうだが、あれだけの高速戦のさなかに十五センチにも満たないナイフを正確にへし折るクラディールの技量に俺は驚嘆した。
「ッ!クラディール、スイッチ!」
やっと麻痺毒が切れた。二刀を抜き放ち、ジョニーに突貫する。切り払い、突き、さらに切り払い。星屑のようなエフェクトを散らし、エリュ
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