ターン31 決戦!三幻魔〜幻魔皇、ラビエル〜
[1/10]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ウリアが倒れ、ハモンもまた眠りにつかされた………どうやら我々が封印されている間に、人間の力は大きく進化したようだな。いや、ただの人間が我らの封印を解いた時点でそれは察するべきだったか」
そう言って苦笑のような表情を浮かべる、青いマントを羽織った殉教者。なんだろう、セリフのそこかしこに何かを感じるような気がする。
「だがこの我、幻魔皇たるラビエルが今あやつらの仇をとろう。ウリア、そしてハモン。地獄の底か煉獄の果てかは知らぬが、せめて我がこの地上を制覇するところを見ていてくれい」
今度は上を向き、まるで涙をこらえるようなポーズをとる。………うーん、この感じ。
「さあ、すべてをこの一戦で終わらせようではないか!」
「え、あ、えっと……ハイ」
いかん、急に話を振られたせいで思わず間抜けな返事になってしまった。反省反省。
「「デュエル!!」」
「先行のドローは我が手の中にあり。来たれ、ジャイアントウイルス!」
デュエルディスクによる決定を待たずに勝手にターンを始めやがったラビエルが、小さな岩ほどのサイズのでっかいウイルスを呼び出した。
『む、リクルーターか。まあ定番だわな』
ジャイアントウイルス
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻1000/守 100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
さらに自分のデッキから「ジャイアントウィルス」を任意の数だけ
表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
「さらにカードを伏せ、我のターンはこれで終了としよう。さあ、呪われし運命の人間よ。カードを引くがよい」
「の、呪われしてやっぱこの人……人?まあいいや、調子くるうなー。ドロー!頼むよ、オイスターマイスター!」
オイスターマイスター 攻1600
「オイスターマイスターで攻撃!オイスターショット!」
『え、攻撃すんの!?やっちまったもんはしょうがねーけど』
オイスターマイスターの投げた牡蠣は、狙いたがわずジャイアントウイルスのど真ん中の核をぶち抜いて体に風穴を開けた。だが、そこからぶるぶるとジャイアントウイルスがその体を震わし、なんとそのまま体が二つに分裂した。サイズは半分になったものの、さっき致命傷を与えたことなんて嘘みたいにぴんぴんしている。
オイスターマイスター 攻1600→ジャイアントウイルス 攻1000(破壊)
殉教者―ラビエル― LP4000→3400
清明 LP4000→3500
ジャイアントウイルス×2 攻1000
「ジャイアントウイルスは不死身。一度その身が滅びようとも、輪廻の輪より蘇る」
「くっ」
だ、だめだ、この中二臭い雰囲気に耐えきれる自信がない!
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ