第三章
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突然横を通った車からだ、銃撃が来た、しかもそれは一発や二発ではなかった。
マシンガンでの一斉射撃だった、その射撃が二人を襲った。それでだった。
エドワードは咄嗟にかわした、こうしたことは慣れているので咄嗟にだ。傷を受けたがそれでもかわすことはかわした。
だがジョージは違った、その銃撃を受けた。彼は忽ちのうちに蜂の巣になってその場に倒れてしまった。
エドワードは傷を負いながらも立っていた。それでジョージに対して叫んだ。
「おいジョージ!」
「・・・・・・・・・」
返事はない、それを見てだった。
エドワードはすぐに病院に連絡を入れた、それで救急車を呼び。
二人で病院に入った、彼だけは些細な怪我で済んでいた。
だがそれでもだった、ジョージはというと。
「命に別状はないですが」
医師は心配して容態を聞いたエドワードにこう言った。
「ですが」
「それでもか」
「はい、右手が」
「どうなったんだ?」
「そこに集中して銃撃を受けまして」
「駄目か」
「切り取らなければどうしようもありません」
こう彼に言うのだった、沈痛な顔で。
「最早」
「おい、右手はな」
彼もそうだ、だからこそ言った。
「利き腕だぞ、あいつの」
「ですがそれでも」
「何とかならないのか?」
「若しもです」
「若しも?」
「今すぐ、しかも血液型が一緒なら」
それならばだというのだ。
「右手を移植すれば」
「あいつの右手は大丈夫なんだな」
「そうです、今すぐなら」
「金ならある」
エドワードは医師の言葉にすぐに返した、迷うことなく決めていた。
「だからな」
「まさかと思いますが」
「俺の右手を移植してくれ」
ジョージの右手にだというのだ、医師にその右手を見せての言葉だ。
「これをな」
「いいんですか?貴方にとってもですね」
「ああ、俺にとっても利き腕さ」
「片手になろうとも」
「構うか、俺は親戚中から嫌われてて女房子供も友達もいない」
だが、だというのだ。
「あいつはその俺とずっと仲良くしてくれて慕ってくれている、だからな」
「その右手をですか」
「やる」
そうするとだ、また言った。
「だからいいな、すぐにな」
「その右手を彼に移植してもいいのですね」
「そうしてくれよ、わかったな」
「本当にいいのですね?」
医師はその彼の目を見て問うた。
「一生片腕ですが」
「構うか、どうとでもなる」
これがエドワードの返答だった。
「俺の右手位な」
「貴方はマフィアですが」
医師もエドワードのことは知っている、それで彼に問い返したのである。
「それでもですか」
「構うか、そんなことは」
「銃を撃てなくなっても」
利き腕で咄嗟に撃てなければそれで命に関わ
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