暁 〜小説投稿サイト〜
気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
8、入学前の最終準備!
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時は既に夜の9時。

あらかた荷物を片したオレ達は、晩御飯を食べていた。

正直信じられないが、神様も腹は減るらしい。

晩御飯のメニューは、時間が時間なのでコンビニ弁当を食べていた。

「あ、そうだ。要に渡すもんがあるんだっけ」

「?」

何かを思い出したようにポケットを探り出す銀。

彼が取り出したのは小さな包み紙だった。

「何これ」

「飴ちゃん」

ガスッ

「オレはガキじゃねえ! つかお前は大阪のおばちゃんか!? つーかなんで食事中に飴!?」

「すんませんマジすんません。じゃなくて!」

土下座したかと思うと勢いよく立ち上がる。

ノリツッコミ乙。

じゃなくて!

「能力付加のためのアイテムだ! これ食べねえと付加したことになんねぇんだよ」

「飴が!?」

なんつーメンドイ設計。

飴が嫌いなやつだったら最悪じゃねえか。

渋々受け取り、包み紙を開く。

中に入ってたのは、青い飴だった。

何なんだよこのアメリカンカラーは。

「てか見た目、メルモちゃんの飴じゃん!」

「お前世代古いよ!?」

「うるせー! 母さんが好きだったんだよ!」

だからって昔は赤いキャンディと青いキャンディ見るとテンションが上がったなんて、ないからな!

な・い・か・ら・な!

ぶつくさ文句を言いつつも、オレは飴を口の中に放り込んだ。

うわ、味ねぇし。

「噛み砕け。じゃないと効果ねぇぞ」

「あのさ、硬すぎて噛めねぇんですけど?」

「頑張れ」

イラッ

うぜえんですけど、このクソ神。

ガリッ

「おし、これでオッケーだ! 明日からは、通常より高めの身体能力が発揮されるはずだからな」

グッと親指を立ててくる。

超絶その親指をへし折ってやりてえよ。

そんな殺意を抱きなが、味のしない飴をがりごりと噛み続ける。

ある程度小さくなったところで、お茶で流し込んだ。

「はぁ、硬かった……」

「それと〜」

「まだあんの!?」

再びごそごそと始まった銀。

今度は何が出てくるのやら……。

と思いきや、目の前に差し出されたのはブレスレットだった。

「やるよ」

「は?」

見た目的には、磁気ブレスレットなるものを彷彿させる。

黒と白の石が交互に連なっている。

「実はこれ、最近オレが作ったやつなんだ。こー見えてオレ、こういうやつ作るのが趣味なんだよ」

「アクセサリー作りが? キモッ」

「ちげーよ!」

と、銀は他にも似たようなやつを取り出した。

「これ、全部オレが作ったやつ。んで、全部特殊機能が付いてるんだ。例えばこれ」


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