第十二話 〜わたしの帰る場所 -Home-【暁 Ver】
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れは瞬く間に魔力弾を形成し
「Shoot.」
ティアさんの呟きと共に文字通り『弾丸』のような魔力弾は、いとも簡単にガジェットの装甲を撃ち抜きました。
「さ、みんな準備はいい? いくわよ……Engage!」
もう既にガラクタと成り果てたガジェットを見ながら、スバルは新しい『相棒』へと問いかけた。
「優秀だね、『マッハキャリバー』。おまえと会えてとても嬉しい」
『当然です。私はあなたをより速く、そしてより強くするために生まれました』
「より速くより強く、か」
脳裏に浮かぶのは、一人の少女。これで少しは追いつけたかも知れないと考えていると、想像の少女が無表情に舌を出した。
「あったまきた。行くよ、マッハキャリバー」
『どこまでも』
微妙な照準のズレも即座に修正される。体を巡る魔力も実にスムーズ。魔力弾の生成も以前より遙かに負担が少ない。
「あなたは優秀ね? 『クロスミラージュ』。これからもあたしの力になりなさい。そうすれば……ずっと使ってあげるわ」
『ありがとうございます。私は常にあなたと共に。あなたの力になる事を誓います』
いいお返事ね。あたしが改めて優秀で従順なパートナーに満足しているとスバルから通信が入った。
『ティア、そっちはどう?』
「概ね順調よ。ただ、ガジェットを破壊しても制御が取り戻せないわ。やっぱり直接『弄る』しかないわね。八神部隊長には報告済み。今から『メイン』に向かうわ。そっちは?」
『こっちも順調。レリックは三両先かな。ねぇ、ティア? あの子達大丈夫かな?』
「大丈夫じゃなきゃ困るわ。何のためにアスナを残したと思ってるの」
八神部隊長にどんな思惑があって、誰のサポートも付けずに新人のあたし達だけにまかせたのか……いや、考えすぎか。あたし達の実力を評価してくれたからだと考えよう。
「あの子達なら大丈夫よ。今は自分のやることに集中しなさい」
『了解。通信終わり!』
あたしは端末のスクリーンを閉じると、列車の制御を取り戻すべく再び疾走を始めた。
八神はやてがオペレーターとモニタから送られてくる状況に目を走らせていると、グリフィスから通信が入る。
『八神部隊長。その、警備担当の人間から連絡がありました。機動六課宛てに荷物が届いていると』
「警備から……六課宛に?」
はやては、不機嫌そうに眉を寄せる。彼女が暗に時と場合を考えろと言っているのを察したグリフィスは、恐縮したように身を竦める様子を見せた。
『作戦遂行中につき後にするよう言ったんですが、荷物の中身がおか
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