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Element Magic Trinity
781年・青い天馬
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向ける。

「帰れ・・・解放する気になったら来い」







30日後。

「お願いよォ!アンタがいないと仕事が出来ないの。もうアリエスにもひどい事しないから・・・ね!戻ってきて」

カレンの必死の懇願も、レオには通用しなかった。

「嘘をつくな・・・解放してからでも話し合えるだろ・・・」

そのレオの言葉に、カレンの態度は急変した。
凄まじい音を立て、レオを蹴っていく。

「くっそぉ!とっととくたばれ!アンタが死ねばまたアリエスを呼べる!今までよりもっとこき使ってやるからな!」

これがカレンの本音だった。
星霊を『仲間』と扱うルーシィに対し、カレンは『道具』としか見ていないのだ。
自分が稼ぐ為、自分の為、自分の欲の為、生きている星霊を無下に扱う。








それからも、レオは星霊界には帰らなかった。


仲間であり、友であるアリエスの為に。











それが・・・思わぬ事態を起こすとは知らずに・・・。








そして3か月。
レオは廃墟の前に立ち、空を見上げていた。

「慣れてきたな、人間界にも・・・」

3か月もの間過ごしてきた人間界に、もう体が慣れてきていた。

「生命力が減っていくのは歯止めがきかないが・・・前よりは苦しくない・・・」

この日は、レオにも考えがあった。
笑みを浮かべ、呟く。

「あれから3か月・・・そろそろカレンを許してやろうか。アリエスがいじめられたら、僕がまた助ければいいんだし」

そう言ってレオが廃墟を出て帰ろうとした時だった。
ギルドのある街の方から、マスターボブがこっちに向かって歩いて来ている。
その姿を見たレオの頭を、嫌な予感が通り過ぎた。







「・・・っそんな!」

レオが女神像を殴る。
悲痛な、悲鳴のような声を上げながら。
ボブの口から伝えられた現実は・・・彼にとっては受け入れがたい事だった。

「私の許可もなしにあの子・・・無理に仕事を引き受けたの。3か月も仕事を出来なくて、焦っていたんでしょうね」

ボブの言葉に、レオは天使像に手を押し付けたまま両膝をつき、俯いた。

「僕は・・・僕はカレンに考え直してほしかっただけなんだ・・・星霊は、道具じゃないって・・・ちゃんと意志がある・・・心を持つ存在だって事・・・解ってほしかった・・・」

その目から、次々と大粒の涙が溢れ、落ちていく。

「こんな・・・こんな事を望んでいたんじゃない!」

レオの声が廃墟中に響き、染み込んでいく。

「カレン・・・」

そんなレオの頭には、微笑むカレンの姿が浮かんでいた。

「カレェェェェェ
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