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Element Magic Trinity
781年・青い天馬
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の代わりにその場に現れたのは、獅子の鬣のように髪をセットしたスーツ姿の男。

「レオ!?」

そう・・・彼こそがアリエスやアクエリアスと同じ黄道十二門のリーダーにして妖精の尻尾(フェアリーテイル)では『ロキ』と名乗っていた『獅子宮のレオ』だった。

「何勝手に(ゲート)を開けて・・・」
「いい加減にしないか、カレン」

カレンの言葉を最後まで聞かず、レオは口を開いた。

「僕は戦闘用の星霊だ。頑丈に出来ている。多少の不当な扱いにも、まだ我慢できる。しかしアリエスにこれ以上酷い事をするなら、僕は君を許せない」
「星霊如きが何様のつもりィ〜」

カレンは怒りから震える。

「今日こそははっきりと伝えようと思う。僕とアリエスの契約を解除してほしい」
「な・・・何ですって〜っ!それが星霊の言葉なの〜!」
「君の素行の悪さは見るに堪えない。他の星霊達も君に鍵が渡る事を恐れている」
「うるさい!黙れっ!」
「君は星霊魔導士失格だ」
「帰れ!閉じろ!獅子宮の扉!」

獅子宮の鍵を持ち、強制閉門を行うカレン。
が、いくら鍵を振ってもレオはその場から消えない。

「え?閉じろ!閉じろォ!帰りなさい、レオ!」

何度喚き、何度鍵を振ろうと、レオはその場にいる。
さすがに疲れたのか、肩で息をし、悔しげに呟く。

「な、何で強制閉門が出来ない・・・」
「君が僕達との契約を解除しない限り、僕は帰るつもりはない」

そのレオの言葉に、カレンは目を見開いた。

「僕がこっちにいる限り、君は他の星霊を呼び出せない。星霊は2体同時に呼び出す事は出来ないからね。それじゃ困るんじゃないのか?」

レオの言葉に、カレンは得意げに返す。

「フフ・・・アタシの魔力も無限じゃない。10日もすれば所有者(アタシ)の魔力が切れてアンタは強制的に星霊界に戻る」

が、その言葉にレオは全く動じない。

「そんなヘマは踏まない。僕は自分の魔力を使ってココに来た。君の魔力には左右されない。何日だって居続けてやる」

その言葉に、カレンは言葉を失い目を見開いた。

「町の西にある廃墟にいる。考えがまとまったら来てほしい」

そう言い残し、レオはその部屋を出たのだった。








「戻って来なさい、レオ」

町の西の廃墟。
そこの女神像の真下にレオは座り込み、苦しそうに息をしていた。

「あれから10日も立つのよ。そろそろ人間界にとどまってられる限界じゃなくて?」
「僕と・・・アリエスを、か、解放・・・しろ・・・」
「冗談じゃない!黄道十二門の鍵を2つも手渡せって!?アンタ達がいれば、アタシはもっと稼げるのよ!」

カレンの言葉に対し、レオはよろめきながらも立ち上がり、背を
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