第112話
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の崩壊を防ぐ方法を!)
今、麻生がいる艦隊は麻生自身が干渉して崩壊を防いでいる。
これは麻生の能力使用時間が無くなってしまえば、そこで終わってしまう。
残り時間、六分半。
この六分で『女王艦隊』の崩壊を防ぎつつ、あの魔物を殺さないといけない。
(今から『女王艦隊』全部の崩壊を防ぐには時間がかかってしまう。
俺が一人でやるには時間がかかる。
俺が一人で駄目なら、何かを利用すればいい。)
そこまで考え、ある事を思いつく。
麻生は周りを見渡し、ある艦隊を探す。
それを見つけた麻生は、迷うことなくその艦隊に高速移動する。
(間に合え!!)
麻生が向かった艦隊は『女王艦隊』の旗艦だ。
本体のとなる霊装はビオージアが持っているのは間違いない。
だが、あの旗艦がこの『女王艦隊』の核である事もまた事実だ。
それなら、あの旗艦に干渉してそれを触媒にして、一時的に核の霊装の代わりに作り変えればいい。
そうすれば、麻生の能力使用時間が切れるまでは崩壊を防ぐ事はできる。
旗艦の甲板に移動した麻生は、両手を氷の床に置く。
眼を閉じ、自身の演算能力と魔術の法則をフルに使い、旗艦を霊装に変換していく。
すると、崩壊を始めていた旗艦や艦隊が徐々に再生していく。
どうやらギリギリ間に合ったみたいだ。
麻生はそれを見て一息をついた時、目眩が起こった。
それもそうだ。
本来、麻生が行った作業は人間の脳では計り知れない負担がかかる。
普通なら脳の機能がおかしくなっても不思議ではないくらいに。
星の力があってこそできる技なのだ。
突然の目眩に麻生は後ろに倒れそうになるが、誰かが後ろから支えてくれる。
視線を後ろに向けると、そこには上条当麻が立っていた。
「大丈夫か、恭介!?」
「ああ、軽い目眩がしただけだ。
それより、アニェーゼは?」
上条から離れて後ろに視線をやると、そこにはオルソラとインデックス、そしてアニェーゼが立っていた。
「どうやら、上手くいったみたいだな。」
「何とかな。
それより、あの海から出ているタコの足みたいなのは何だ?」
海面から幾つも出ている足を指さして上条は麻生に尋ねる。
麻生の代わりにインデックスが答える。
「あれはクラーケンかな?
でも、私の知っているクラーケンとはちょっと違う気がするかも。」
「クラーケンってあのクラーケンですか!?
そんな生物いる訳がねえですよ!!」
インデックスの言葉を信じたくないのか、アニェーゼは声を荒げる。
それでもインデックスは冷静に情報をまとめ、説明する。
「うん、現代には存在しない生物だよ。
それに、あれはクラーケンだけどクラーケンじゃない。」
「どういう事でございましょうか
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