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嫌い。
第四Q「お前は受け入れられるのか?」

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そう呟きながら赤司君は彼女の手を握りしめていた。

「!!?」

意外だ。




初めていつも余裕だった彼の顔が曇ったんだ。

なんで赤司君がそんな顔するんですか?
なんで・・・

「なんで?」

「ん?なんだ黒子?」

「いや・・・赤司くんもそんな顔するんですね。」

そう言うと当たり前だ。っと言われてしまった。
そりゃそうか・・・



「もう事件から結構経つな。」

「そうですね。」


いつになったら・・・


あ、そういえば、

「あの、この間菊羽さんに会いました。」


「菊羽さん?あぁ、もしかして百合羽の事聞いたのか?」


さすがだな。


「まぁ、はい。聞きました。なんで黙っていたんですか!?」

「あいつから口止めされていた。っていえば納得するか?」

少し怖い顔で向かってきた。

「それに、百合羽の病気は感染症なんだ。それで嫌われ者扱いされてきた百合羽としては黙っていたかったんだ。」


え?


その言葉に唖然とした。


感染症?


「感染症?どうやって。」


「過去に胸元を刺されたのは知ってるんだろ?その時点滴打ったんだがその点滴にウィルスが入り込んでしまったんだ。
同級生の両親たちはそれが移るのが怖く百合羽は俺以外友人ができることはなかった。
そんな百合羽の現実に黒子、お前は受け入れられるのか?」

え・・・?



受け入れられる…?


・・・


「無理なんだろう?」



「否定できない自分がいます。」




自信が出てこなかった。

受け入れられる自信が。



その時だった。


「ん・・・」





百合羽さんが目を覚ましたんだ。





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