魔法先生ネギま!
0450話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
学園長室の中にいたのは当然の如くこの部屋の主である近右衛門であり、それとその近右衛門の背後にいる数人の魔法先生。来客用のソファへと座ってコーヒーを飲んでいるのはフェイトだ。それとフェイトと向かい合うようにして見覚えの無い中年の男が2人。
で、俺とエザリア、イザークにあやか達4人だ。瀬流彦は俺を案内して役目が終わったのかさっさと学園長室から出て行った。
「良く来てくれたのう。ふむ、昨日はちょっとだけ見たがそれがアクセル君本来の姿か」
髭を撫でながら話し掛けてくる近右衛門に頷き、フェイトの向かいに座っている見覚えの無い中年の男2人へと視線を向ける。
「そっちの2人は?」
「ふぉ? 聞いておらんのか?」
近右衛門の視線があやかと千鶴へと向けられ、その視線を受けたあやかが小さく頭を下げてくる。
「申し訳ありません。右の方は雪広財閥の者ですわ。田島、挨拶を」
あやかに声を掛けられ、男のうちの片方が立ち上がり小さく頭を下げてくる。
「初めまして、雪広財閥から出向する事になった田島久司と申します」
続いて、その隣にいたこちらも中年の男が立ち上がり頭を下げてくる。
「私は那波重工から出向する事になった伊藤和之と申します」
その2人から頭を下げられて納得する。そうか、この2人は俺があやかと千鶴に頼んで置いたこの世界でのシャドウミラーの表向きの顔に関しての関係者か。
「シャドウミラーのリーダー、アクセル・アルマーだ」
中年の男2人にそう告げ、エザリアの方へと視線を向ける。
「彼女がエザリア・ジュール。今回の件でシャドウミラー側からの折衝や交渉を担当する事になる。まぁ、俺の全権代理と考えて貰っていい」
「エザリア・ジュールだ」
「……ちなみにそっちの少年の紹介はして貰えないのかね?」
近右衛門の言葉を聞き、その後頭部を見て驚きで固まっていたイザークが一歩前へと出る。……この辺がまだ甘い所だよな。エザリアは一瞬だけ驚いたけどすぐにスルーしたんだが。
「イザーク・ジュール。この2人の護衛と考えて貰って欲しい」
「ほう、エザリア殿と同じ名字だということは……」
「私の息子になります」
「ふぉふぉふぉ。とてもそんな大きな息子さんがいるようには見えまえせんな」
そう褒めてから俺達にもソファに座るように勧め、俺がフェイトの隣へと腰を下ろしてエザリアは俺の隣へと座り、イザークと量産型Wは護衛という意味で俺達の後ろに立つ。あやか達は一応俺の従者という扱いなので、こちらも座らずに立ったままだ。
自分達の組織のトップの娘が立っているのに……と、雪広財閥と那波重工から派遣されてきた2人はどこか居心地が悪そうだったが、幸いあやかと千鶴はその辺を気にしている様子はなかった。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ