俺のクラスの勇者様
佐々木賢介と勇者様
俺のクラスの勇者様
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「あのさ、今日やるらしい体育委員
の集まりってどこでやるか知らない?」
「体育委員の?それなら場所知ってるわよ」
「えっ、本当?教えてくれないか!?」
「ええ、いいわよ。ていうか私も体育委員だし。でも祐介くんじゃなくて、賢介くんが体育委員にいくの?あなた体育委員じゃないでしょ」
「あぁ、祐介がバイトらしくてさ。代わりに俺が行くことになったってわけ」
賢介がそう言うと彼女は納得した様子で頷いた。
「なるほどね、まぁいいわ。行きましょ」
「ああ。よろしく、えっと…」
名前を呼ぼうとしたが、彼女の名前が出てこない。二年になって最初に自己紹介の時間はとったのだが、周りはほとんど知らない環境だったので全員は覚えていなかった。
しかしこんな可愛い子に気付かなかったとは…と思っていると彼女が何かを悟ったように話し始めた。
「柳瀬(やなせ)れみ。れみでいいわ」
「あっ、ああ、俺は佐々木賢介。とにかく頼むよ、ヤミちゃん」
「や、ヤミちゃん!?…まぁ、なんでもいいか…早く行きましょ」
賢介のつけるあだ名に戸惑いながらも、集まりの場所へ向かい始める賢介とれみ。
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