キラーパンサーに転生
2可愛い名前がいいんです
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ん、それ!!
それにして!!
気持ちをなんとか伝えようとドーラちゃんの目を見つめると、ドーラちゃんがあたしの目じゃなくて、別のところをチラリと……。
……ドーラちゃん、女の子だからいいけど。
ちゃんと確認してくれてよかったけど。
あからさまでもなかったから、いいんだけど……。
なんかこう、所々で行動が、イメージと違うんだよね……。
……うん、まだ会ったばかりだもんね。
段々、わかっていくよね……。
「うん!それがいいです!」
「本当!?」
え、本当!?
やった、さすがドーラちゃん!!
ちゃんと女の子って確認して、可愛い名前を選んでくれるなんて!
ドーラちゃん、大好き!!
「それじゃ、あなたはモモちゃんね!」
嬉しくって、あたしを抱き上げようとしたビアンカちゃんの手をついついすり抜けて、ドーラちゃんに擦り寄ります。
「……モモちゃんは、ドーラのほうが、好きみたいね」
あ、しまった。
あたしはベビーパンサーとしてはまだ子供だけど、前世の記憶が本物ならかなりお姉さんなのに。
ビアンカちゃんの名前のセンスが無さすぎて、ドーラちゃんがそんな中からちゃんと可愛いのを選んでくれて。
ただでさえ可愛くて優しくて最初から好きだったのに、大好きになっちゃったからって、ビアンカちゃんだっていい子なのに、避けるみたいにしちゃうなんて。
どうしよう、あたし悪い子に見えたかな?
ドーラちゃんも、怒ってるかな?
擦り寄ったドーラちゃんの目を見上げると、ドーラちゃんが静かに見つめ返してくれます。
……怒って、ないみたいだけど。
……え、空気読め?
……ドーラちゃんは何も言ってないのに、なんだかそう言われたような気がする!
空気読めとか、またなんだかイメージと違うけど!
でもわかったよ、ドーラちゃん!
やっぱりここは、ビアンカちゃんのところに行くべきだったよね!
うん、あたし行ってくる!!
改めてビアンカちゃんに擦り寄ると、大喜びで抱き上げられて。
ドーラちゃん、これでいい?
あたし、間違ってないかな?
またドーラちゃんを見ると、なんだか驚いたようにこちらを見ています。
なんで驚いてるのかな?
あたしが、わかると思わなかったのかな?
そうだよね、あたしベビーパンサーだもんね。
あたしの兄弟たちだったら絶対そんなのわかんないし、わかっても言うことなんか聞かないよね。
でも大丈夫!
あたしは他のベビーパンサーと違って、賢いから!
ちゃんといい子にして、ドーラちゃんをたくさん助けてあげるからね!
だからずっと一緒にいさせてね、ドーラちゃん!
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