一部【スサノオ】
七章【依頼】
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ないですわ」
「存在が適当てっ!」
クラウリーの毒舌に、思わず零は吹き出した。
それを見てジャックはさらに顔をしかめる。
「あのなぁ…」
「ほら、着きましたわよ!」
ジャックの言葉を待たず、クラウリーは楽しそうに声をあげる。
目の前には、よりこじんまりとした建物。
看板には『依頼斡旋所』と書かれていた。
「思ったより建物小さいんですね?」
「まぁな。ま、でも最初のうちは大体こんなもんじゃないか?」
拍子抜けながらも依託所のドアを開けると、流石にと言うべきか小さく気づきにくい造りながらも中はプレイヤーで賑わっていた。
「取り敢えず零はカウンターに行ってライセンス登録してこいよ!俺達はその間に面白そうなクエスト探しとくからよ!」
「あら、じゃぁ私は討伐依頼がいいですわ」
「調度良いのがあればな」
そういって、二人は人混みをかき分け『検索カウンター』と書かれた場所へと向かっていった。
「さて、と…」
俺がしなければいけないことは…
あたりをきょろきょろ見渡すと、それらしい受付が1ヶ所。
『登録カウンター』
カウンターには受付嬢と思われる女性が一人。
「あの、初めてなんですけど…」
「はい。では、ご登録のお手続きですね」
にこっと笑う受付嬢。
「当『依頼斡旋所』の説明をお聞きになられますか?」
「あ、はい。おねがいします」
再びニコッと笑うと、受付嬢は浅く会釈し説明を始める。
「では僭越ながら…当『依頼斡旋所』は『ログイン支部側』と『ゲームマスター側』と『他ユーザー側』の依頼を仲介させていただいております。基本的にはユーザー様がログインしている支部からのご依頼ですと『一般クエスト』、ゲームマスターからのご依頼ですと『特務クエスト』他ユーザー様からのご依頼ですと『フリークエスト』となります」
淡々と機械的に説明を続ける受付嬢。
その姿を見ると、この受付嬢も現実にログインしてこの役割を演じている人がいると思うと感心する。
「ここまででご質問はございますか?」
「あ、いいえ大丈夫です」
「では続きましてご依頼の請負方法をご説明させていただきます。ご依頼はあちら、奥にございます『検索カウンター』にてユーザー様ご自身に請け負いたい依頼を検索していただき、請負者人数や請負者のユーザーネームなどご登録ののち、そちらの内容を同検索機より送信していただきますと、こちらの方でご依頼主様の方へとその旨をお伝えさせていただきます」
「なるほど…」
毎日こんな感じでとんでもない人数に説明しているのだろうか?
よくよく考えるととんでもない仕事だ…。
「最後に報酬物及び報酬金についてご説明させていた
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