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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第180話】
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から仕方ないが。


「あの、ヒルトさん。 この後何かご予定はありますか?」

「へ? とりあえず部屋に戻って明日の準備してからまた図書室に行ってシャルがここを卒業しても牢獄に入らなくてもすむ方法を探す予定だが……」

「そうですか……。 ……ヒルトさん、わたくしもお供してもよろしくて?」

「ん? もちろん構わないさ、セシリアも調べものか?」

「い、いぇ……。 せっかく会えたのですから今日一日は貴方の傍に居たいと……」


 その言葉に、一気に血液が沸騰する思いだった。

 何だかんだで、こういう風に言うセシリアが何と無く構ってほしい子犬の様な印象を受ける。



「んじゃ、今日は一緒に居るか? っても、変な意味ではないぞ?」

「わ、わかってますわよ。 ……で、ですが……ヒルトさんさえ良ければわたくしはいつでも……」

「…………」


 言葉の意味がよく理解できないのは、今の俺は冷静じゃないからだろうか?

 ……何か、いつか手を出して肉体関係になりそうな……流石にそれは不味いが。


「な、何にしてもさ。 会計済ませて行こうぜ? ここの支払いは俺が済ませるから」

「い、いぇ。 わたくしが御支払いたしますので――」

「いいから、セシリアは日陰で待っててくれよ」



 そう伝えると、セシリアも渋々納得し、カフェの外へと移動した。

 流石にセシリアが金持ちだからといって、それに甘んじるのは絶対ダメだからな。

 二人分の飲み物の会計を済ませると、日陰にいたセシリアの元へと走って向かう。


「お待たせ。 しかし暑いよな……」

「そ、そうですわね。 ……ヒルトさん、エスコートお願いします」


 言ってからするりと腕をとるセシリアは、前のエスコートの時と同じく、密着するように寄り添ってきた。

 ……夏の暑さが吹っ飛ぶ様な腕に伝わるセシリアの乳房の感触に、またやらしい事を考えそうになるのだがそれを払拭するかのように頭を振る。


「じ、じゃあ行こうぜ?」

「ええ、お供いたしますわ」


 なるべく歩幅を合わせる様に、俺とセシリアは図書室へと向かった。

 幸いなのが、生徒の多数が帰省中ということで、今の俺とセシリアの状況を目撃した生徒がいなかったのが良かった。
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