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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第一九話
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のデバイスまで封印指示を受けるとは思っていなかったのだろう。冷たい口調でリンディが続ける。早く話を終わらせたいがごとく。
「残念だけどこれは事実よ。グレアム提督から、『あの男』を送るから話を詰めておけ、そう言われたわ」
「そんな……それじゃあ、俺の立場は!?」
「我々が管理局員として行動するなら、今すぐ八神家に出向い、星天の書と闇の書を強制接収、即分析して『あの男』と協力ないし依頼して破壊、となるんですが……」
苦しげな口調で語るクロノの言葉を、リンディは認められないかのように強い口調で続けた。
「でも、それで私は納得しないしできない。幸い、私直属の舞台には独自捜査の権限があるわけだしね」
「じゃあ、まだ猶予はあるんですね?」
「ええ。私たちが危険なのは重々承知している。でもせっかくできた貴方たちの家族を、一方的に奪うようなことは絶対にさせない。それに、貴方がここで死ぬことも許さない。必ず五体満足で、この街に返してみせる」
「……リンディさん……」
既に死ぬ覚悟を固めていた竜二からしたら驚きの言葉だ。本来組織の人間として下してはならない判断だろう。しかし、元々危険なロストロギア対策を前提とした部隊であるため与えられた独立捜査権というものが、彼女本来の優しい性格を後押ししているのか、それともこの指示に上層部のきな臭い何かを感じたからなのか、あるいは両方か、それは定かではない。
「それに、フレディや直人君を襲撃した連中がこのままで引き下がるとは思えない。一応この街の監視は強化しているけど、どこから転移してくるかなんてのもわからない。奴にはできれば、連中の始末に集中してもらいたいというのが私たちの答えね」
「でもそれで奴が納得しますかね?」
「納得しようがしなかろうがやらせるわ。我が家の酒と私の体を使ってでもね」
「母さん……」
あれほど嫌がっていたはずのあの男に、自ら体を差し出してでも独断行動は許さないという覚悟を見て、クロノは自分の母親ながらも気力に圧倒されていた。また誰の話をしているのかがなんとなくわかっていた竜二は、本当に大丈夫だろうかという不安からは解放されなかった。しかし、この地域における直属の管理者である彼らが、すぐさま自分たちをどうこうさせたりするつもりはないというのを聞いて、内心胸を撫で下ろしていた部分もあるのか、彼は気付けば頭を下げていた。
「リンディさん、クロノ……数々のご配慮、感謝致します」
「気にしないで。ここにいる間の私は、時空管理局の局員としてではなく、リンディ・ハラオウンという一個人として今回は動くつもりだから」
「もちろん僕もです。ですので、魔法関連で気になることがありましたら、いつでもご相談ください」
とりあえずそこからいくつかの情報を交換してから、従業
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