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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第一九話
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理解しろ」
「……ああそう」
以前から把握していても、本格的に動き出すと上層部が決めた、ということだろう。おそらくリンディも納得済み。となればフレディにためらう理由はない。
「話はそれだけか?」
「ああ。今すぐ向かえ」
「だが、断る」
「何だと?」
まさかいきなり断られるとは思っていなかったのか、グレアムの視線が厳しくなる。しかしフレディは物怖じせずに返す。
「そもそもテメェ、俺を連れ帰った理由ってなんだった?」
「お前が仕事をほったらかして遊んでいたからだろうが」
「そうだな?それで仕事が溜まってるから呼び戻した。まぁそれはいい。だがここに来て、いきなり俺にまた動けってのは筋が通らないんじゃないのか?アァン?」
笑顔を浮かべて上司に凄むフレディ。しかしそういう態度に出るのはわかっていたのか、グレアムも凄む。
「それを言うなら、そこまで仕事を溜め込んだのはどこのどいつだ?アァン?」
「だから片付けるために帰ってきたんだろうが?」
「私が呼びに行くまで帰るつもりもなかった癖にか?大体お前ここ数日でまた女性局員何人か潰したらしいな。自分のせいで事務員が減って余計に自分の仕事が増えてることに気づけ」
「それは知らねぇな。俺は俺のやるべきことをやってるだけだ」
「いい根性だな貴様……」
どう考えても非はフレディにあるはずなのだが、まるで悪びれた様子もなく減らず口を叩く彼にかなりイラついている様子を見せるグレアム。普段温厚な彼でも、フレディには高圧的に接しないと通じないというのはわかっているし、その分自身の空気も張り詰めたものになる。
「まぁいいさ。俺としてもやり残したことがある。残っている仕事を片付け次第向かう」
「どの道すぐに動くつもりはないそうだ。詳細はお前たちで詰めろ。本来なら私が向かうべきなのだが、私にはここで責任をとるという仕事がある」
「大変だな、責任者って奴は」
「全てお前のせいなんだがな」
「あぁそうかい」
なんにせよ、フレディが公式で海鳴に現れることが決定した。打ち合わせをするために執務室を出たフレディを見送ったグレアムは深くため息をつき、ふと呟いた。
「すまない、竜二くん……私の力では、上層部はともかく、支援団体の声を抑えることはできなかった……」
ほぼ同時刻、仕事を終えてハラオウン親子に呼び出された竜二は、近くのファミレスを訪れていた。
「何です?そちらから俺に話とは」
「疲れているだろうから単刀直入に言うわね。管理局による闇の書と星天の書の封印、もしくは破壊が決定されたわ」
「……は?」
しばらく竜二は空いた口がふさがらなかった。何分全く動く気配のなかった時空管理局の本局の決定だというのもあるだろうが、まさか自ら
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