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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第一九話
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うに」
「私が?そんなことをできる人間だと?」
「あの子たちにも教育、お願いしますね?」
「ああ、そういうことか……わかった。しっかり言いつけておくよ」
しかし、クラナガンではあまり扱っていない商品らしく、最低限の商品知識を覚えてもらうだけでも一苦労とは竜二の談。同じところからきたはずの店長がなぜそこそこの知識を持っていたのか、なぜそうとわかっていながら彼女たちを雇ったのか、疑問は尽きないが文句を言っても始まらないので従っている。
「ピックはものによって硬さが違ったりするので、かならず納入したときにチェックしてまとめておいてください。んでから、ギターとベースの弦はそれを張る場所によって太さが違うから、かならず何の何弦用かをチェックして同じスペースに保管してください。これによって音が変わってきたりします」
「商品のフロアマップはここにまとめてますが、できるだけ早く覚えてください。お客様から商品の場所を尋ねられたら、見ないままフロアの案内が確実にできるようにお願いします」
一応全員年上なので、先輩でありながらも丁寧な言葉遣いを心がけている。彼女たちもデバイスのメモ機能を利用して言われたことを記録している。その後は楽器のメンテナンスの仕方、陳列の仕方などを教えていた。
「とりあえず今日はここまでにしよう。君たちも帰りたまえ」
「あ、はい。お先に失礼します」
「お疲れ様。それに八神君、君にはお客さんが待っているようだぞ?」
「は?」
見ると、店の近くの道路でハラオウン親子が談笑していた。
秘書を徹底的に弄びながらも仕事を片付け、猫姉妹すらも貫いてダウンさせてようやくすっきりしたのか、フレディはグレアムのいる執務室へとやってきた。
「フレディだ、入るぞ」
「ああ」
上官相手でも敬う姿勢を見せずに入室。一応ノックをしたのは彼なりの敬意だろうか。
「遅かったな。アリア達はどうした?」
「俺のもとに女をやったらどうなるかくらいわからんか?」
「……わかった。本題に入ろう」
グレアムは呆れた様子でディスプレイを表示した。
「つい先日までお前が迷い込んでいた地球の海鳴という町だが、あそこでロストロギア級の魔力反応があったとリンディ・ハラオウン提督から報告が来た。本来なら彼女たちにもロストロギア制圧の権限はあるから任せるのだが、今度の相手は正直、彼女たちには手に余る」
「元々危険と言われるロストロギアの中でもわざわざ危険とつけて、その上であいつらではかなわないとなると、ある程度絞られてくるわな」
「そうだ。『闇の書』と『星天の書』の二つだ」
「ハァ?……おいおい、ちょっと待てよ。そんだけのでかい反応を今の今まで見つけられなかったっていうのか?」
「『そういうこと』だ。
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