第六話 体が小さくても、心は誰よりも大きい
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ぇだろ。」
ジュ「・・・・・」
またジュンが黙り込んだ。俺はジュンを背負ったまま定例開会場に向かって歩き出した。
ジュ「十一・・・」
シ「ん?」
ジュンが何か呟いたのが聞こえた。
ジュ「僕は『十二支』の中で上から十一番目に強いんです。でも、ほぼ弱いって言った方が正しいですね。」
シ「お前が十一番目って事は・・・一番弱いのは誰なんだ?」
ジュ「シンさんですよ。」
シ「・・・・・」
今度は俺が黙り込む。そっかぁ・・・『十二支』では一番最初だが、強さで比べると一番弱いんだな・・・ちょっと心にグサッと来る。
ジュ「でも、さっきの勝負でシンさんが勝ちましたから、僕が一番弱くなって、シンさんはその次です。」
あまり変わってないけど、これはこれで少しは嬉しい。ほんの少しだけど、『任務達成』に近づけたんだ。
ジュ「でも、油断は禁物ですよ。まだ『十二支』の血を持つ者が十人もいるんですから、『トップを目指す』とゆう『任務達成』の道の終点はまだまだ先です。」
ジュンの言葉で定例会会場の道まで長く感じる。でも、ジュンの言ってる事は正論だ。
ジュ「僕も応援してますから、僕の期待、裏切らないで下さいね?」
驚いて後ろにいるジュンを振り返る。ジュンは『無邪気』に笑った。
****************************************************************************************
『一方その頃、定例会会場では・・・』
ゴ「なぁ、お前はシンの『能力』を知ってるのか?」
マ「ん?『能力』じゃと?」
ゴ「ジュンもそうなんだが、あの二人は『十二支』の血が流れているらしいんだ。」
マ「『十二支』の血?おぉ〜、なるほどな。」
ゴ「ん?」
マ「実はな、あいつの顔を初めて見た時から、普通の魔道士とは違う何かを感じたんじゃ。今お前の話を聞いてようやく分かったわい。」
ゴ「流石だな。お前は知ってたのか?あの『灰色』が『十二支』の血を持つ者だって事を?」
マ「いや、知らんかった。だが、知っていた。」
ゴ「ん?おいおい、言ってる事が矛盾してるぞ。」
マ「まっ、いつかシンから話してくれる時がくるじゃろ。その時が来るまで、わしは黙っているつもりじゃ・・・」
ゴ「?」
妖精の尻尾のギルドマスター、マカロフ・ドレアーは、誰も知らないシンの何かを知っているようだ。それが何なのか、読者の皆さんが知るのは、もう少し先のお話・・・
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ