第六話 体が小さくても、心は誰よりも大きい
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ここはマグノリアから列車で三時間乗った所にある街、クローバー。どうして俺がこの街にいるのかと言うと・・・一週間前の事だ。
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この前行ったクエストで感電して、ウェンディ曰く、「かなり重症を負った」俺だが、体が丈夫だったせいか、その怪我はたったの三日で完全に治った。まっ、まだ腕には包帯巻いてるけどな。んで、回復したから俺は早速クエストに行く事にした。
ミ「もう行くの?」
バーカウンターにいたミラが依頼板の前に立つ俺を見て心配そうに声を掛けてきた。
シ「あぁ。もう完全に治ったからな。」
ミ「また無茶して、今度は病院に入院する事にならないようにね。」
シ「分かってるって。」
実は俺、十八年間一度も病院に行った事がないんだ。まぁ、リンドウ村には病院が無くて、行くのはかなり大変だったっていうのもあるし、風を引いても母さんが看病してくれたし、体が丈夫だったから病院に行く機会が無かったんだけどな。さて、どの依頼にしようかな?俺が依頼板と睨めっこをしていると、
マ「お〜いシン、ちょっとこっちに来てくれぃ。」
シ「ん?」
バーカウンターの奥の方に座って酒を飲んでいたマスターが俺に手招きをしているのが見えた。俺はマスターの所へ早足で行く。
シ「何ですかマスター?」
マ「何度も言わせるでない。敬語は禁止じゃ。」
シ「そうでしじゃなくて、そうだった。」
う〜ん、慣れないなぁ〜・・・
シ「で、何か用ですじゃなくて、何か用?」
マ「うむ。実はな、来週の日曜日に定例会があるんじゃ。」
シ「定例会?何ですじゃなくて、何だそれ?」
マ「お前は加入したばかりで、まだそうゆう事は知らんかったのぉ。ミラ、少し説明してやれ。」
ミ「はぁ〜い♪リーダス、光筆貸してくれる?」
リ「ウィ。」
ミラがテーブルに座って絵を描いている妖精の尻尾の魔道士、リーダス・ジョナーから光筆を借りる。リーダスは絵を描くのが得意で、めちゃくちゃ上手い。俺も一度見せてもらった事があって、驚嘆の声を上げるほど上手かった。ちなみに、その時見た絵は、ナツとグレイが喧嘩しているところ。ちなみに光筆とは、魔法道具の一つで空中に文字が書けるんだ。現在は七十二色も発売されているらしい。
ミ「定例会っていうのは、地方のギルドマスターたちが集まって定期報告をする会の事を言うの。評議会とはちょっと違うんだけど・
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