暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話1話 水精霊に憧れて
[17/21]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
この子が居るんだ)
そしてエドモンドが言っていた、女の子だった場合の名前を思い出した。
「貴方の名前は、ディーネよ」
赤ん坊を立派に育てると、亡き両親と最愛の夫に誓った。
−−−−SIDE ミレーヌ −−−−
私のディーネは、すくすくと成長した。子守歌代わりに、エドが教えてくれたイギリス民謡を歌った。歌詞がハルケギニアの言葉では無かったので、人前では絶対に歌わない様にした。しかし甘かった。ディーネが言葉より早く、民謡を覚えてしまったのだ。周りは“言葉も碌に話せない子供の歌”と気にも留めなかったが、正直生きた心地がしなかった。ディーネに民謡は秘密の歌だから、家族以外に聞かれてはダメと教えた。
ディーネにはロマリアの神官に、極力近づかない様に教育した。あの神官の様に露骨なのは少ないと思うが、警戒するに越した事は無い。しかし、少しやり過ぎた様だ。物凄いロマリア嫌いになってしまった。(まあいっか)
ディーネが3歳4カ月になった。そんなある晩、突然村人全員に集合が掛った。
村長の話では西の砦で、幻獣・魔獣と砦の貴族達が戦闘中らしい。「亜人が参戦すると、村が巻き込まれる可能性があるから一時非難する」と、村長は宣言した。
結果的に避難は正解だった。亜人達は村に侵入し荒らし始めたのだ。避難せず村に居たらと思うとゾッとする。
しかし、安心するのは早かった。朝になり亜人が居なくなったので村に戻る事になったのだが、万が一を考えた村長が村の若い者に亜人が残って居ないか偵察に行かせた。だが最悪な事に、亜人は居なかったが木が生え始めていたのだ。
そこで村長は貴重品だけ持ちだし、村を捨てる事を決断した。
反対する者も居たが、村長が現状を説くとみんな納得した。
次に問題になったのは、何処へ行くかだ。行先候補は東のモンモランシ領か、北のドリュアス領だ。どちらに行くかは、個人の判断に任せると言う事になった。
私はモンモランシ領に行く訳には行かなかった。もし自分を知っている人間に出会えば、あの火事で生き残りが居たとされてしまう。ロマリアは神官以外の人間に、悪者になってもらいたいと考えているはずなので、私が生きていると知れば犯人として捕まえ処刑しようとするだろう。
そうなると私の行先は、ドリュアス領以外に無いのである。
先ず問題になるのが、目的地までの行程だ。ドリュアス領とモンモランシ領では、移動時間は子供や年寄りで3〜4日(歩いて2日、馬なら2時間程度)と同じ位だった。ドリュアス領に行く場合は、亜人に襲われるリスクがあるが水や果物等の食料の入手が容易で、荷物の量を最低限に抑えられる。一方でモンモランシ領へ行く場合は、道中に泉は無いし果物等の食料を入手出来ない
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ