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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話1話 水精霊に憧れて
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由に結婚が決まった。商会長は最後まで反対していたが、会長夫人が抑え込んだ。後で聞いた話によると、ミレーヌを焚きつけたのは会長夫人だった。会長夫人としても“出自は不明だが、それを補って余りある商才が有る”と思っていたそうだ。しかも、両想いなら迷う事は無い……と、むしろ「こんな優良物件逃がすな」と語っていたらしい。
これを後で聞いた僕は、呆然としながら「女って……怖い」と呟いてしまった。
多少は嫉妬の声があったが、僕とミレーヌの結婚は周りから祝福された。商売の方も、順調に利益を上げていた。そして、ミレーヌの懐妊。僕達の人生は、幸せに満ち溢れていた。
「ねぇ……エド。子供の名前考えている?」
「男の子なら、ローリン(湖の土地)て名前を考えている。女の子の場合は、ミレーヌに決めてもらおうかな?」
「えっ!! 私が決めるの? ……そんな事言って、本当は考えてあるんでしょう?」
「えっ……と、その、なんだ。僕ばかりが決めてしまっては不公平だろう」
僕は女の子の名前で、真っ先に思いついた名前を否定していた。それは、悲恋の物語のヒロインの名前と同じだったからだ。
「やっぱり考えてあるのね。ねぇ、教えてよ」
「え……、あの……その、ウン……ディーネって名前……で(ウンディーネじゃ、愛娘に失恋しろって言ってるみたいじゃないか!!)」
「なんだ、やっぱり考えてあるんじゃないの(ディーネか良い名前かも)」
多少の行き違いがあったが、僕達にとって幸せな会話だった。何事も無ければ、この行き違いが後日笑い話になっていた。だが、そうなる事は無かった。
その日の午後、商会に客が来た。それは、ロマリアの神官だった。
僕も次期商会長として、その場に居る事となった。
神官の前口上は長ったらしく、かなりイライラしたが我慢した。
前口上も長かったが、本題も回りくどく頭にくるものだ。しかも要約すると、寄付をして欲しいと言う物だった。(今の商会なら、100〜200エキュー位なら余裕で出す事が出来る。ちょっと無理すれば、500エキューまでなら出せるかな?)等と考えていた。
「分かりました。当商会では、100エキューほど寄付させていただきます」
商会長の言葉に、神官は大げさに反応した。そして教会の財政が苦しいと、遠回しに言ってくる。
(嫌味ったらしい)
僕はこの時、嫌悪感を隠すのに必死だった。
「それでは、150エキューでどうですかな?」
神官は、先程と同じ反応をした。商会長は寄付金を少しずつ釣り上げて行くが、神官は全く納得しなかった。最終的に、400エキューまで釣り上げても納得しなかった。こいつ等はマフィアか何かなのだろうか?
「では、おいくらでしたらよろ
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