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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話1話 水精霊に憧れて
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場にしたのは、夜は近くに人が居ない私の部屋だ。私は綿密に計画と立て、エドを部屋に引きずり込んだ。

「気付いて居るのでしょう? 私はエドの事が好きなの」

「……でも、それは」

「エドが何を考えているかは、分かってるつもりよ」

「じゃあ」

「でもそれじゃ、私は納得できない」

 そして、お互いの思いの丈をぶつけ合いが始まった。

「好きだから一緒になるの」
「好きだけど一緒になれない」

「もう一度家族や友人に会いたい」
「会えばいいでしょ」

「向こうに恋人でもいるの?」
「そんな者はいない」

「帰る方法を見つけたい」
「見つければ良いでしょ」

「私の事欲しく無いの?抱きたくないの?」
「欲しいし、抱きたいにきまってる」

「僕は地球に戻りたいんだ」
「私も一緒に連れて行ってね」

 それほど時間が経っていないが、既に私がエドを往なすだけになっていた。そう、最初の「好きだけど一緒になれない」の「好きだ」の部分で私の腹は据わったのだ。大勢が決してしまった事にエドが項垂れる。

「こう言う時、良い女は……」

 エドの呟きに私は勝利を確信した。

「運良く地球に行けても、戻ってこれないかも知れないんだぞ」
「なら地球でハルケギニアに渡る方法、探せば良いじゃない」

 私は内心で(まだ抵抗する気力が残っていたのか)と思いながら、先程の続きをする。

「ミレーヌの事、家族にどう説明するんだよ」
「正直に言えば」

 既に開始から1時間も経っていた。エドの疲れがピークに達していたが、私はまだまだ余裕だった。

 最後の方は、エドが似たような言葉を繰り返すばかりだったが、ようやく負けを認めた。私の男なのに、情けない限りである。

「疲れた。でも……心はスッキリしたよ。ありがとう」

 そんな事を言いながら、私の部屋から逃げようと立ち上がりドアへ向かった。

 しかし、私が逃がすと思ったら大間違いだ。思いっきり後ろから抱きついてあげた。

「行っちゃヤダ」

(ふふふふ。固まってる固まってる。絶対逃がさないわよ)

 少し引っ張ったら、簡単にベッドまで連れて行く事が出来た。そしてそのままエドを押し倒す。

「ちょっと待って……、僕は……その、初めてで……」 

「安心しなさい。私も初めてだから」

 尚もエドは反論しようとしたけど、唇で口を塞いで上げた。



−−−−SIDE ミレーヌ END −−−−



 次の日の朝、僕ははミレーヌのベットで目を覚ました。隣で裸のミレーヌが、寝息をたてている。

「ぐすん。……食われてしまった」

 僕の口から、真底情けない声が漏れた。



 既成事実を理
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