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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話1話 水精霊に憧れて
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僕の名は、エドモンド・チャップマン。英国の片田舎で至極平凡な人生を送って来た。父が海外ブランド輸入販売の企業を経営しているので、今はその手伝いをしている。5人兄弟の末っ子なので、後を継げと言われる心配も無いから気ままな人生を送ってきた。そんな僕にも大切な趣味がある。
そう僕は
物語
(
ファンタジー
)
が好きだ。
今でもハッキリと思い出せるが、子供の頃に親に連れて行ってもらった劇が原因だ。
その劇は、戯曲「オンディーヌ」
始めて見た舞台劇を、僕は本当に面白いと思った。
初めは
外国
(
フランス
)
の劇など、見ても理解出来ないと思っていた。しかしそれは、大きな間違いだった。
俄然興味が出てきた僕は、色々と調べてみた。出てきたのは、元ネタとなったドイツの「ウンディーネ」と言う物語だった。
父の部下が英訳された物を持っていたので、お願いして読ませてもらった。そして読み終わった頃には、僕はすっかり
物語
(
ファンタジー
)
の世界に魅せられていた。
すっかりハマってしまった僕は、原文読みたさにドイツ語を勉強し始めた。最初はもっと別な趣味をと言っていた父や兄弟達も、原文を読破した時点で認めてくれる様になった。
メジャーな物からマイナーな物まで、かなりの量を読んだ。僕のお気に入りで有名なのが、アーサー王伝説・指輪物語・ケルト神話等だが、グリム童話に関しては、色々な意味で驚愕させられたし“あれは児童書じゃない”と断言する。あれは物語の内容だけでなく、新旧版の比較で楽しませてもらった。内容がメルヘンかつマイルドに変わって行くのが、時代の流れを感じさせる。
舞台となった土地が近い物は、実際に足を運んだりもした。物語の雰囲気を、体で直に感じるのが楽しかったのだ。
だから僕は胸を張って言えるだろう。
「僕の趣味は、読書と旅行だ」……と。
そして僕をこの趣味に目覚めさせたフーケの「ウンディーネ」は、僕にとって特別な物だった。
この日は、ある物語の舞台となった土地目的に旅行に出ていた。
本来なら楽しい旅行になるはずだった。しかし今回の旅行は、初めからケチのつきっぱなしだった。
空港で荷物を盗まれ、ようやく手元に帰って来たと思ったら、旅行かばんはズタズタで中身が半分以上無くなっていた。(幸い貴重品は、肌身離さず持っていた為無事だった)同情したのか旅行代理店の人が、キャスター付きの大きなアタッシュケースをくれたので助かった。
しかし不幸は、それでは終わらなかった。旅行代理店のミスで、ホテルが物凄くボロい所に変わってしまったのだ。しかし荷物が無くなった時に良くしてもらったので、あまり文句を言えなかった。
更にはタクシーが突然来れなくなり、バスを乗り継ぎ歩いて目的
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