第155話 悪霊退治
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♪ラ〜 ラララ〜〜〜 ララ〜〜 ラ〜
『裁きの縦笛』の音色で巨大な『ローア』はシュバッと音を立てて霧のように消える。
が、この巨大な『ローア』は消えなかった・・・
フ「え・・・?」
マ「そ、そんな・・・」
ト「『裁きの縦笛』の・・音色が、効かない・・・」
トーヤは小刻みに震えて、過って『裁きの縦笛』を地面に落としちゃった。カランと音を立てて『裁きの縦笛』が落ちる。巨大な『ローア』は真っ赤に裂けた口を開けて、私達の魂を食べようする。私はまだ小刻みに震えているトーヤとフレイを庇いながらギュッと目を瞑った。もうダメだ・・・!
そう思ったその時、私達と巨大な『ローア』の間の地面に紫色の魔法陣が浮かび上がった。
ト「あ、あの魔法陣・・・まさか・・・・!」
トーヤが紫色の魔法陣を見て驚嘆の声を上げた。すると、魔法陣から黒髪に紫色の瞳、黒くて長いマントを風になびかせ、凛々しい顔つきをした1人の男が現れた。
ト「妖霊王様ッ!!」
こ、この人が、妖霊王・・・どこからどう見ても極々普通の人間に見えるんだけど・・・私とフレイは突然現れた妖霊王の姿に目を見開き、トーヤは感動の笑みを浮かべている。妖霊王は両手を広げると、
妖「封印されし『悪霊』よ・・・断じて、二度とこの世に『悪』を招く事を禁ずる・・・」
呪文のように言いながら、空中に不思議な形をした白い魔法陣を描いていく。そして、魔法陣を描き終えると、胸の前で手を合わせた。それと同時に、描いた魔法陣が光りだした。そして・・・
妖「『正義』の白い光よ・・・『悪』の黒い光を霧のように掻き消せっ!『悪霊退散』ッ!!!」
白い魔法陣が辺りを包み込み、巨大な『ローア』を言葉どおりシュバッと音を立てて霧のように掻き消した。私達は目の前で起こった事を理解するのに時間が経った。やっと理解が出来た時は、
マ&フ&ト「はぁぁぁ〜・・・」
地面にへなへなぁ〜と座り込んで立てなくなってしまうほど衝撃的だった。
フ「き、危機一髪、だったな・・・」
マ「うん・・・」
ト「ですね・・・」
すると、
妖「トーヤ・ファインと、トーヤ・ファインの『良き友』達よ・・・」
マ&フ「!!!」
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