第155話 悪霊退治
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っているのは見てすぐに分かった。もしかして、トーヤは知っているのかな?何で街の人達の『時』が止まっちゃったのかを。私は思い切って聞いてみた。
マ「トーヤ、この騒ぎは何?何で私とフレイとトーヤ以外の全ての『時』が止まっているのっ!?あの、変な生き物(?)は何ッ!?フレイの攻撃を止めちゃったんだよっ!?」
フ「それにさっきの質問。お前は何で『時』が止まっているのか知ってるみたいだったよな。」
ト「・・・・・」
トーヤは何も言わない。ただ唇をキュッと噛み締め、下を俯いているだけ。トーヤは妖精の尻尾の魔道士で、私達の仲間。あまり疑いたくないけど、怪しいと思っちゃう。すると、トーヤは一度ゆっくり目を閉じて、また目を開くと、小さく微笑んで、
ト「『危険』な目に遭わせてしまった以上、訳を話さなくちゃいけませんね。」
覚悟を決めたように呟いた。トーヤは握っていた銀色の小さな立方体を私達に見せると、
ト「これは『時止めキューブ』と言って、その名の通り、『時』を止める事が出来る魔法の立方体なんです。」
『時』を、止める・・・?
フ「じゃあ、『時』を止めたのは・・・」
ト「僕が、この『時止めキューブ』を宙に放り投げてマグノリア全ての『時』を止めたんです。」
な、何の為に・・・?
ト「さっき、マヤさんとフレイさんが見たものは『ローア』という妖霊界から逃げ出した魂を食べる『悪霊』なんです。」
マ&フ「!!?」
私とフレイは目を見開いて言葉を失った。た、魂を・・食べる・・・?
ト「僕の故郷でもある妖霊界にも、悪いお化け達がいます。『ローア』は、今妖霊界で最も『危険』とされている『悪霊』なんです。妖霊界では『ローア』を長年封印してきたんですが、その封印の力が衰えてきたせいか、3日程前に封印が解かれて、『ローア』は逃げ出してしまったんです。そして、封印していた『ローア』の約8割がアースランドに繋がる道を通ってしまって、マグノリアに『ローア』が棲みついてしまったんです。僕は妖霊界の王、妖霊王様に頼まれて、この『時止めキューブ』と『裁きの縦笛』を使って、マグノリアに棲みついてしまった『ローア』を退治していたんです。」
約8割って事は・・・さっきの『ローア』だけじゃないって事ォ!?
ト「『悪霊』は、この『裁きの縦笛』の音色を聞いてしまうと消えてしまうんです。」
フ「でも待てよ、街の人達は大丈夫なのかよっ!?『時』が止まってるんだぞっ!?」
ト「それは大丈夫です。『ローア』が狙う魂は動いてるもの。『時』が止まった街の人達の魂は狙われません。だから、動いているマヤさんとフレイさんが一番『危険』なんです。」
じゃあ、さっきトーヤが『裁
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