第155話 悪霊退治
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皆・・止まってる・・・」
そう。私とフレイ以外の全ての『時』が、なぜか止まっちゃったの・・・まるで、絵の中に入った気分。でも、何で・・・?その時、私とフレイの目の前を、何かが通り過ぎた。慌てて視線を動かすと、黒い雲のような形をした小さな生き物(?)だった。
フ「な、何だあれ・・・?」
マ「く、雲・・・みたいだけ、ど・・・・?」
すると、その黒い雲のような小さな生き物(?)は、私たちに気づいたのかこっちを振り返った。真っ赤な炎のような瞳がものすごく不気味だった。私はその瞳を見て思った。
この謎の生き物(?)が、すごく『危険』だってゆう事を・・・
フレイも私と同じ事を思ったらしく、鳥の姿から人間の姿に変わって私を庇うようにして前に立つ。
フ「ナツがいたら、こんな事しなくて済むんだけどな。」
フレイの言ったとおり、ここにはナツやエルザ、リョウやユモもいない。ましてや、動いてるのが私とフレイしかいない。だから、この謎の生き物(?)を倒せるのは私とフレイしかいないっていう事になる。フレイは両手を構えると、
フ「ファイアメイク、弓矢ッ!!」
炎の矢が謎の生き物(?)目掛けて飛んでいく。が、炎の矢は謎の生き物(?)の体に当たる前に、その場で止まった。
フ「えっ・・・?」
マ「こ、攻撃が、止まった・・・」
攻撃が止まった=攻撃が効かないという事。すると、謎の生き物(?)はすごいスピードで私達の方に飛んできて、口を開けた。その小さな体と同じくらいまで真っ赤に裂けた口が私とフレイを飲み込もうとしているのは嫌でも理解出来た。私とフレイは頭を抱えてギュッと目を瞑った。その時、
♪ラ〜 ラララ〜〜〜 ララ〜〜 ラ〜
聞いた事の無い繊細な笛の音がすぐ近くで聞こえた。その笛の音が聞こえた瞬間、私とフレイを飲み込もうとしていた謎の生き物(?)はシュバッと音を立てて霧のように消えちゃった。私とフレイは頭を抱えたままその場でしばらく呆然と立ち尽くしていた。すると、
ト「マヤさん!フレイさん!」
聞き慣れた声で我に返り、驚いて後ろを振り返ると、そこには紫色の瞳を見開いて私とフレイを見つめるトーヤがいた。トーヤの手の中には銀色をした小さな立方体と、先の方が曲がっている不思議な形をした黒い縦笛が握られていた。
ト「な、何で、動いているんですか・・・?」
マ&フ「えっ?」
トーヤがすごく戸惑
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