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この明るい星空の下で。
三泊四日幽霊温泉合宿。 前編
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天文部襲撃事件から二日後、
地学室には騒がしい声が聞こえていた。
「おい、慧。これはどうゆうことだ?」
「だって・・・椎名さんが入りたいって言うから・・・」
「だからって勝手にこの部活に入らせたのか。」
「・・・サーセン。」
「なんで?十六夜先輩、私が居ちゃ邪魔なんですか?」
「ああ、はっきりいって邪魔だ。」
「ガーン・・・」
「仲良しだねぇイザヨイ!」
「そんなこと言える立場か?」
「・・・サーセン」
この椎名三咲は勝手に部活に入ってきた。
がちで邪魔だ。
「まぁまぁ部長の私が良いって言ってるのだから!」
「・・・まあいいか。」
「やった!」
そして俺は第三地学室に入った。
「ここは?」
「第三地学室、おれの読書室になっている。」
「へ〜」
ここにはもっと秘密がありそうだな。
俺は無言で「俺の彼女と幼馴染みが修羅場過ぎる」を読み出した。

「そうだ!」
びくっ
「どうしたんだ?夜空。」
(慧先輩、水上先輩と十六夜先輩って名前で呼んでるんですか?)
(そうだよ、三咲ちゃんも急がないと!)
(はい。)
「明日からゴールデンウィークじゃない?
だから合宿にいかない?」
「いいね♪それは!」
「慧さんがそう言うなら・・」
「行きます!」
「いいんじゃないか?」
「それじゃ決定ね。」
「明日、十六夜くんの家に集合!」
「ああ、ってなんでおれの家になるんだ?」
俺達は夜空の提案で温泉旅行に行くことになった。


(水上先輩から十六夜先輩を奪還する方法を考えなきゃ。)
(十六夜くんにもっとアピールしなきゃ。)
(慧さんに気がついて貰わなきゃ。)
(・・・エネルギー溜めとこう。)
(温泉か♪)
それぞれの思惑がひしめくなか、温泉合宿当日になった。

「おーい!いーざーよーいーくん!」
がちゃ
「おはよう。」
「遅いぞ十六夜。」
俺が家を出た後、姉貴が出てきた。
「ハーイ!天文部のみんな!十六夜の姉の十六夜一葉でーす。」
「イザヨイってお姉さんがいたの?」
「ああ、送っていってくれるって。」
「本当ですか?」
「そうよ、お姉さんが送っていってあげる。」
そう言うと姉貴は駐車場からワゴンを走らせてきた。
「おい姉貴、うちは四人家族だよな。
なのになんでワゴンがあるんだ?」
「それは秘密です。
じゃあ前から二列目に慧くんと瑞希ちゃん。
三列目に夜空ちゃん、奏、三崎ちゃんの順で並びなさい。
これは決定事項よ。」
「へいへい。」
(やった!お姉さん最高です!これで十六夜くんと・・)
(よかった!十六夜先輩と隣だ・・・)
「じゃ、天文部合宿の始まりです!」
物凄く不安だ。



















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