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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第24話 木の精霊
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沼の底に毒となり溜まっています。これを如何にかしなければ、下流に毒を
撒
(
ま
)
く事になります。沼の底を《念力》でさらい無毒に《錬金》した後、森に埋めてしまいましょう」
今度は全員が、即座に頷いてくれました。
「では、水源調査班と水底清掃班に分かれましょう。水源調査班は、私とイネスで担当します。父上とエディは、水底の清掃をお願いします。調査が終了次第、私とイネスはそちらに合流します」
私とイネスは、沼への水の流入ポイントと流出ポイントを見極める為に、現場と地図を見比べ始めました。それらしき場所は、沼の西と南東に在りました。問題は水が流入するポイントが、どちらなのかです。見た目では、全く見分けがつきませんでした。するとイネスが口を開きました。
「西に少し行くと、国境のブレス火山から続く崖が在ります。手前が崖の上側になるので、水源の可能性が高いのは南東の方だと思います」
「詳しいですね」
イネスは私の言葉に、苦笑を浮かべました。
「以前この森に入った事がありますので……」
普通は条例の所為で、魔の森に入った事が有る人間など早々居ません。
「と、言う事は……」
「はい。私とエディは、元々クールーズ家に仕えていました。私達は当時新人でしたが、アラン様の捜索にも参加していました。その後は、ヴァレール様直属の部下として働いていました。それからクールーズ家が無くなり、ドリュアス子爵に拾っていただきました」
「そう……ですか。精霊を恨んではいないのですか?」
イネスは私の言葉に、少し困った様な顔をしました。
「わだかまりが無いと言えば、嘘になります。ですが、本当に悪いのはギルバート様曰く、馬鹿貴族なのは分かっていますから」
そう言ってイネスは笑ってくれました。私が一部の貴族を、馬鹿貴族と言って蔑んでいるのは、守備隊の中では有名になっている様です。外に漏れると波風が立つので、少し自重した方が良いかもしれませんね。それより……。
「では、南東の小川の跡を追ってみましょう。ヒポグリフを出してください」
私の命令に、イネスは真剣な表情で応じてくれました。
私とイネスは、曲がりくねった小川の跡を追って行きます。小川の跡は、私の予想より遥かに長かったです。最終的にブレス火山の麓まで続いていました。そして水源と思われる場所は、全て大岩でふさがれていました。
「これは、もしかして……」
私の呟きに、イネスが答えました。
「精霊の力を弱める為に、誰かが水源を絶ったのでしょう。そして現状はかなり不味いと思います」
そう言ってイネスが、大岩に向けてルーンを唱え始めました。私は止めようとしましたが、イネスに手で制されます。そのまま《錬金》で岩を小さくし、レ
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