暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第24話 木の精霊
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。木の精霊を違って、痛みも苦しさもありませんでした。少しすると、水が私の周りから引いて行きました。服も濡れていません。
「重なりし者よ。木の精霊の救済に、協力する事を約束する」
水の精霊が開口一番了承した事に、私を含む全員の表情が明るくなりました。しかし次の言葉に、全員の表情が凍りつきます。
「しかし、我の力だけでは救済は不可能だ」
「我々の力が必要なら、いくらでも協力します」
水の精霊の言葉に、父上が反射的に答えました。
「単なる者よ。助力を頼むのは土の精霊だ」
私達は、黙ってしまいました。木の精霊に水の精霊の話をされた時は、まだ当てがありました。しかし、土の精霊は存在自体初めて聞きました。これを木の精霊の様に、居場所や接触方法まで自分たちで何とかしろと言われれば、手も足も出ません。戦々恐々としていましたが、水の精霊はその辺りの気遣いはあった様です。
「土の精霊は単なる者達の言葉で、テール山脈と呼ばれる場所に居る。案内役として、我が分霊を預ける。接触も我が分霊が居れば可能だ」
テール山脈とは、ラグドリアン湖からは西に位置し魔の森とガリアを隔てている山脈です。意外に近い場所に居る事に、私は少なからず驚きました。
父上が水の精霊の指示で新しく大瓶を《錬金》すると、水精霊の一部が切り離され瓶の中に収まりました。瓶の中には、ミニチュア水精霊が居ます。水の精霊は分霊を渡した事により、自分はもう必要無いと思ったのか湖に帰ってしまいました。
「この時間なら、夕方までにテール山脈に入れる。上手くすれば、今日中に土の精霊と接触出来るはずだ。イネスはディーネを連れて、伝令に走ってくれ。明日早朝に、護衛をよこしてくれ」
「しかし、アズロック様。その間の護衛が……」
「すまんが、今は一刻を争う」
「分かりました」
イネスは父上の命令に、しぶしぶと言った感じで頷きました。仕方が無い事とは言え、心中穏やかではないでしょう。イネスは魔の森関係で、2人……いえ正確には3人も主を無くしていますから。
「ディーネはシルフィアとアナスタシアに、事情を説明しておいてくれ」
ディーネは頷きましたが、こちらもしぶしぶと言った感じです。
「ギルバート急ぐぞ!!」
「はい!! 父上!!」
私はミニチュア水精霊を受け取り、グリフォンに乗り込みました。瓶が大きすぎて所持している鞄に入らないので、《錬金》で紐を作り身体にしっかりくくり付けます。念の為、大瓶に《浮遊》をかけてから出発しました。
思ったよりいい風が吹いていた為、夕方前にテール山脈に辿り着きました。ミニチュア水精霊の指示に従って、土の精霊が居る洞窟の前にグリフォンをおろします。
「ここが土の精霊が居る
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