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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第179話】
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閉じていた瞳を開き、俺を見ると柔らかな笑みを浮かべ、此方に近づいてきて――。
「一週間ぶりですわねヒルトさん? ごきげんよう」
言ってスカートの裾を摘まみ、まさに優雅な貴族的挨拶をするセシリア――そして。
「うふふ、堅苦しい挨拶はここまでにして……。 ヒルトさん、ただいま帰りましたわ♪」
そう言ってそっと寄り添う様にセシリアは近付き、少し背伸びをして軽く触れる様に頬に口付けを落とした――。
突然の行為に、目をぱちくりさせつつセシリアが行った行為を理解すると、俺の顔が一気に赤く染まる。
「へ? ……え、えと?」
「うふふ、外国風の挨拶ですわよ? ……照れないでくださいな。 わたくしも、恥ずかしいのですから……」
言って見上げるように見詰めてくるセシリアの頬は桜色に染まっていた。
「う、さ、流石に照れるって! そ、外なんだぞ? 誰かに見られたら――」
「うふふ、噂……されますわね?」
そんな風に言いながら悪戯っぽく笑うセシリア――と、突如背後から声をかけられる。
「お嬢様、そろそろよろしいでしょうか?」
「どわあっ!?」
「ちぇ、チェルシー!?」
いきなりの事に、思わず心臓が口から飛び出そうなぐらい驚き、俺とセシリアは飛び退く様に離れた。
「御二人とも、そんなに驚かなくてもよろしいかと……」
「ちぇ、チェルシー……? ……その、何時から見ていましたの……?」
おずおずと、セシリアは目の前のメイドさんに尋ねる。
……そういや、セシリアから何度か訊かされてたな……幼なじみのメイドがいるって。
二人の様子を見ていると、チェルシーさんは閉じた瞳をゆっくりと開き――。
「そうですね……。 有坂様がお嬢様に目隠しをなされた所から――」
「おぉぅ……最初から見られてるじゃねぇか……」
そんな俺の言葉に反応し、チェルシーさんは顔を此方に向けるとくすっと口元に手を当て、セシリアとはまた違った柔らかな笑みを浮かべて口を開く。
「ふふっ。 ……有坂様、お初にお目にかかります。 私はセシリア様にお仕えするメイドの一人で、名前はチェルシー・ブランケットと申します。 以後、お見知りおきを」
言ってから丁寧な御辞儀をする彼女を見て、俺も――。
「あっ、自分は有坂緋琉人と申します。 セシリアにはいつも色々と教えてもらって――」
「ふふっ。 お嬢様はイギリスにお戻りになられてからもこの一週間、毎日私共に貴方様のお話を訊かされていましたのでお会い出来て光栄です」
「ちょ、ちょっとチェルシー!?」
チェルシーさんが言った言葉に、いち
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