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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十七話:爽やかな朝の修羅場
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だと思っただが、男を二人も手玉に取るだとは!ハハ、さすが都会もんは、オラたち善良な田舎もんには、想像もつかねえ乱れっぷりだべさ!誑された挙げ句に捨てられるとは、おめさもいい面の皮だべ!」
新たな登場人物は、昨日の理不尽なお兄さんでした。
あれだけの接触でしたが、ちゃんと男として記憶されていたんですね。
普通にこの場面だけ見たら、私を男とは思わないだろうから。
しかし、悪女ならぬ小悪魔系腐男子ですか……散々な言われようだ。
男装でも同じだったか、これなら。
と、諦めに満ちた目で理不尽お兄さんを眺めていると、カールさんが反論を始めます。
「ドーラさんを悪く言うでねえ!それに、ドーラさんが男だ?おめえの目は、節穴だか!?こんな可愛い男が、どこさいるだ!!」
え、カールさんがそれを言うの?
ずっと男だと思い込んで、揉むまで気付かなかったのに??
そして、いちいち説明してくれなくてもいいんですけど。
小悪魔男子のままでも。
カールさんの言葉に、理不尽お兄さんが改めて、まじまじと私を眺めます。
「まさか、女、だか?……いや、昨日は確かに……いや、でも、……確かに」
納得したように、ぽっ……と顔を赤らめる理不尽お兄さん。
いや、もういいですから。
間に合ってますから、色々と。
げんなりした私の視線の先で理不尽お兄さんが我に返り、改めて口を開きます。
「だ、騙されねえだ!女なら、余計だ!そったら可愛い顔してたって、オラ、騙されねえ!!田舎もんだからって、何でも簡単に落ちると思うでねえ!!」
いや、そんな真っ赤な顔で言われましても。
全く落とそうとか思ってませんし、むしろ頑張って踏み留まって頂きたい。
「フ、フン!ちょっと可愛いからって、オラが絆されると思ったら、大間違いだ!そったら娘っ子に、化け物退治だなんて、できるわけがねえべ!さっさと諦めて、尻尾を巻いて逃げ帰ればいいだ!」
え、なに、ツンデレ?
どう反応すればいいの?これ。
相変わらず真っ赤な顔で私をチラチラ見ながらツンデレていた理不尽お兄さんが、今度はヘンリーをチラチラと気にし始めます。
「フ、フン!ちょっとはいい男みてえだが、そんな可愛い娘っ子を戦わせてるようでは、たかが知れてるだな!……なんなら、オラが代わりに、その娘っ子の面倒を見てやっても……ひッッ!!」
理不尽お兄さんがおかしなことを言い出したところで、すかさずヘンリーとピエールが殺気を発し、理不尽お兄さんが腰を抜かします。
二人の殺気が強すぎて気付くのが遅れましたが、よく見るとカールさんもなんか発してますね。
腰を抜かしたまま後退り、理不尽お兄さんが悲鳴のように叫びます。
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