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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十七話:爽やかな朝の修羅場
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おら、そんな」
ああ、なんという修羅場。
やめて、私のために、争わないでー。
みたいな。
「当たり前だ。わざとそんな真似してたら、ドーラがどう言っても許さない。わざとじゃなくても、本当なら許したくは無いが。……ドーラが、泣くからな」
そしてまたいちいち、私にかけるヘンリーの声が……!
なんで、そんな、甘いの!?
そこまでする必要、ありますかね!?
なんかもう止めないといけないのかもしれないけど、居たたまれずにまた真っ赤になる私を絶望したように見詰めて、カールさんが必死に叫びます。
「だ!!だども!!ドーラさんが大事なら、なして!!危ねえ真似さ、させるだ!!おらなら、好いた娘っ子に、ドーラさんに!!そったら真似、絶対にさせねえ!!」
ああ。
やっぱり、そういう感じですか。
私が、望んで旅を、危ないこともしてるって、ちゃんと言ったのに。
あなたが、させたくないから、させないって。
やっぱりあなたも、そう言うんだ。
急に冷静になって私が口を開こうとすると、それを遮るようにヘンリーが。
「俺は、ドーラを自分の思い通りにさせたいわけじゃ無い。ドーラがしたいことを出来るように、力になりたいだけだ。することもしないことも、俺はドーラに押し付けない。ドーラがしたいことをさせて、それに付き合って。危なければ、守るだけだ」
……なんで。
なんでコイツは、こういうところを外さないんだろう。
いちいちこういうことを言うから、言うだけでなく実際にしてくれるから、うっかり縋り付きたくなって。
甘えきって、もたれかかって、一緒にいたくなってしまう。
私は、それじゃダメなのに。
「そ、そったらこと……!いつでも、守れるとも、限らねえべ!なら、始めっから」
「絶対に安全な場所なんてあるのか?一番安全な場所に置くために、閉じ込めるのか?お前の勝手で?ドーラが嫌がっても?」
「お、おら……そったらこと……!」
「俺は、ドーラの嫌がることはしない。いつでも守りたければ、俺が強くなればいいだけだ。だから俺は強くなったし、まだ強くなる」
「う……ぐ……!!」
澱み無くはっきりと言い切るヘンリーに対して、言葉に詰まって押し黙るカールさん。
これは、勝負あったということでいいんだろうか。
最初から、勝負になってなかったような気もするが。
そろそろ私が、口を挟むべきなんだろうか。
と、思ってると。
「は!朝からお盛んで、結構なことだべ!これだから、都会の道楽もんは!」
え、ここで登場人物追加?
折角収まりかけたのに、まだ拗れるの?
「カール!おめえ、余所者に頼るだけでねくて、誑されただか?やけに綺麗な男
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