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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十七話:爽やかな朝の修羅場
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うことでスラリンと私に計二つを購入して。
「ドーラ様。まずは西に向かい、魔物の
棲
(
す
)
み
処
(
か
)
となりそうな場所を探すということで、宜しゅうござりますか」
「そうだね。それで行こう」
「魔物の棲み処かー。洞窟でもあればいーけど、その辺の森で寝起きしてるようなヤツだとなー。ちょい、大変そー」
「ピキー」
「そうだね。まあ、何かあるかもしれないし。まずは、行ってみよう」
話しながら、村の外に向かって歩いていると。
「ドーラさん!待ってけれ!」
ああ。
来てしまったか。
「……カールさん。おはようございます。何か、ご用ですか?」
追いすがって来たカールさんに振り返り、返事をします。
「ん、んだ!おら、一晩考えただが、やっぱり、……ドーラさん、今日は、なんだか……か、可愛い、だな……」
「……」
用件を言う途中でまじまじと私を見詰め、ぽっ……と顔を赤らめるカールさん。
少しは女らしく見えなくも無い姿を見たからって、いちいち惚れ直してくれなくていいんですけど。
ていうか、惚れられてるのか、やっぱり。
揉まれたせいで。
微妙な顔で黙り込む私をヘンリーが抱き寄せて腕の中に囲い込み、カールさんが咎めるように声を上げます。
「な!!よ、嫁入り前の娘っ子に……!!な、なんてことさ!!は、離れれ!!」
「お前に言われることじゃないな。昨日、ドーラに……何、した?」
「……!!」
低い声で問うヘンリーに、瞬時に真っ赤になって目を泳がせるカールさん。
「……やっぱり、お前か」
……ヘンリーの、声が、雰囲気が!
低いです、声が!
怖いです、雰囲気が!
思った以上に、修羅場です!!
「……ヘンリー!!あの」
「わかってる。優しいな、ドーラは。こんなヤツのことまで心配して。でも」
カールさんに向けた冷たい声から一転、やけに優しいというか、やたら甘いような声を私に向けたヘンリーが、耳元に顔を寄せて来ます。
「……俺の前で、他の男のことなんか、考えないでくれ」
「……!!」
…………耳元で、甘く囁くとか!!
なに、なんなのこのヘンリーは!?
なに、新しいキャラ開拓してるの!?
尋常じゃなく恥ずかしいんですけど!!
真っ赤になって俯く私の頭をまたやたら優しく撫でながら、ヘンリーが再びカールさんに冷たく声をかけます。
「そういうことだから。お前の出る幕じゃ無いが、まだ何か用か?」
「ぐ……!ど、ドーラさんが、そう言ったわけでねえ!ひょっとしたら、嫌がって」
「嫌がってるように見えるか?」
「ぐっ……!!」
「お前がしたことは……嫌がってた、よな?」
「……わ、わざとでねえ!!
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