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中二病が主人公になったら?
第11話
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大喜びし、仲間に向かってガッツポーズする。
そして、自分の樹立した記録を意気揚々とゴール地点の木にクナイで削り書いていく。

「くそぉ!またキバの勝ちだよ。」
「でも、あのバカには勝ったけどな。」

モブたちは、鼻血を出して情けない顔をしているナルトを見てケラケラと笑っている。
そう言われて、ナルトは後ろを向いて自分の顔をモブたちに見せないようにし、そして悔しそうにワナワナと震えている。
一方、キバは賞品のお菓子をモグモグと頬張っていた。
赤丸も幸せそうな顔をして食べている。

「ボクのお菓子ぃ・・・」

チョウジはそんな2人の様子を、指を咥えながら見て呟いた。

「よしっ!もっかい!
もう一回勝負だってばよ!」

ナルトがキバを指さして宣戦布告する。
どうやら、あれで負けたのが相当悔しかったらしい。

「バーカ!オレのタイム超えてから言えってぇーの!」

キバは、アハハハ、と高らかに笑いながら、お菓子の沢山入った風呂敷を担いで悠々と去って行った。

それからナルトは、最近練習してやっと出来るようになった"土遁・加重岩の術"で自分がいま身につけている重りをあえてさらに重くして、キバのレコードを塗り替えるまで毎日タイムアタックを続けたそうだ。
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