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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
最終話〜家族
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じがする。


「起きなさい」
「はい!!」




…………………………………………………………………


「全く……アリシアの教育に悪いから朝はちゃんと起きてって言ってるでしょ?」
「誰かさんがあんなに求めてくるからだろうが……」
「何か言った?」
「いや、なんも」


いつもどおりの我が家の休日。
前夜にどれだけ乱れようとも翌朝は必ず早く起きるフェイト。
我が家の謎の一つである。


「また変なこと考えたでしょ?」
「……んなことねーよ」


謎その2。何故か読まれるこちらの考え。


「まあ、いいよ。それより今日はいい天気だよね」


フェイトがこういう時は大体次に言うことは決まっている。


「出かけよっか、三人で」


全くもって何時も通りだ。


「了解しましたよ、お嬢様」
「私は奥様じゃない?」
「そうとも言うな」
「ふふふ、変なの」


こんな下らない会話も幸せだと感じる。


「できたー!!ひとりでおきがえ!!」


そんなことを考えていたらTシャツを反対に着たアリシアがとてとてと駆け寄ってくる。


「アリシア、シャツ反対だよ」
「えっ、あー!ほんとだ!!」


フェイトに指摘されて慌てて服装を正す愛娘を見ていると、自分の変化を感じる。
だが、それでいい。そう望んだのは俺自身なのだから。




side ヴィヴィオ


えー、皆さんこんにちは。衛宮ヴィヴィオです。
現在私はミッド中央公園に来ています。


「優〜。こっちこっち!!」
「まってよ、アリシア!」


駆け回る弟。
仲の良い幼馴染と一緒に遊んでいる。


「なぜ貴様とこんな所で………」
「俺が知るか。こっちこそなんで休日にまでてめえと……」


いがみ合う父親たち。


「そうそう、それでさー」
「なのはのとこも?うちもね……」


楽しそうに話す母親たち。


「そういえばさ、覚えてる?」


そんな光景を眺めていた私にママが語りかける。


「ヴィヴィオがちっちゃい時、このメンバーでお出かけしたい、って言ってたこと」
「あー……そういえば、なんとなくそんなこと言ってた気がする」
「あんなに騒いだのにぼんやりとしか覚えてないんだね」


フェイトさんにそう言われ、少し恥ずかしくなる。


「皆一緒じゃなきゃヤダー!って駄々をこねてな。それで4人同室になったんだったな」
「そうなると私達に取っての恋のキューピッドはヴィヴィオになるね」
「あうう………」
「何にせよ、これでその時の我が儘が叶った訳だな」


ランスさんのその言葉に居たたまれなくなる
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