星の咎編
鳳仙花の夜
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マグノリアから少しだけ西に行った、砦跡。
そこにはとある盗賊団のアジトがあった。
「やったね!一丁上がりィ!」
「MOォォ!素敵です!ルーシィさぁぁん!」
そしてそんな盗賊団のアジトにルーシィ達最強チームはいた。
「歯ごたえのねぇ奴等だな」
「弱ェくせに賊なんかやってんじゃねぇよ」
「ホントホントー」
「雑魚ばっかじゃねーか。よく賊として生き残ってたなテメェ等」
そんな事を言いながらナツは盗賊の1人の顔を壁にめり込ませ、グレイは他の1人の顔を踏みつけ、ルーは他の1人の背中に座り、アルカは他の1人の服に火をつけた。
「俺らにこんな事してただで済むと思うなよ・・・デボン様が黙ってねぇぞ」
「あー・・・そいつなら、裁かれてるんじゃない?」
「手加減知らずの女王様にな」
「え!?」
ちなみに今日は丁度仕事に行こうとしていたルーとアルカも一緒にいる。
せっかくなら一緒に行かないか、とエルザが誘った為だ。
「こっちも片付いた」
「さっすがエルザ」
と、エルザが盗賊の1人の引き摺りながら階段を下りてくる。
「ひっ、ひィィ!」
「む」
エルザの登場に盗賊の1人は恐怖から逃げ出すが、それをエルザが見逃すはずもなく。
「逃がさん!」
「ぶほお!」
顔に飛び蹴りを決められた。
エルザは男を睨みつける。
「まだ仕置きが足りないようだな」
「ああああ・・・エルザさぁん〜、自分にもお仕置きしてくださいいい!」
「強制閉門、えーい」
とんでもない事を口走ったタウロスはルーシィによって強制的に星霊界へと帰された。
すると、それと同時に聞こえてくるただ事ではない悲鳴。
それを聞いたナツ達は顔を見合わせ、ルーシィとグレイとエルザとアルカは溜息をつき、ルーはニコニコと微笑み、ナツとハッピーは悲鳴の聞こえた方に歩いていった。
「ひ・・・ひいいいいいいいっ!」
「滅」
とてつもなく怯える盗賊に冷め切った目を向け、勢いよく水で構成された剣を振り下ろす。
周りにいる盗賊達がティアの発する殺気に怖気づき始めた。
「斬」
短く呟き、身の丈を超える水の槍を激しく振り回す。
それだけで盗賊たちは倒れ、最後に残ったのはボスであるデボンだ。
「う・・・うあああああああっ!」
「戦場において冷静な判断が出来ない人間は敵じゃない」
向かってくるデボンとは対照的に落ち着き払っているティアは槍を消し、向かってくるデボンを見据えると・・・
「永遠に覚めぬ眠りを」
呟き、一閃。
青い閃光が煌めき、一瞬にして姿を消し、背後に現れる。
「沈め、そして眠れ・・・永久に目覚めない悠久なる深海へと誘え」
そう詠唱したと同時に、デボンの体がゆっくりと
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