星の咎編
鳳仙花の夜
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そしてその酒処で、ルーシィとロキは3席離れて座っていた。
ルーはルーシィの右隣に座り、酒は苦手な為、水を飲んでいる。
ちなみにティア、ルー、アルカの中で1番酒が飲めるのはアルカだ。
「ねぇ・・・そんなに離れなくても・・・」
「ご、ごめん、ハハ・・・」
「前から聞きたかったんだけど・・・アンタ星霊魔導士に何された訳?」
ルーシィが聞くが、ロキは答えない。
先ほどのルーのようにルーシィはムスッとむくれる。
「言いたくないなら別にいいけどさー、一応あたしはあたしなんだよねー」
「うん・・・解ってるよ。ごめんね・・・本当・・・傷つけたのなら謝る。僕の事は忘れるといいよ」
「その恋人同士の別れのセリフみたいの何!?」
ロキは笑わない。
ずっと俯き、無言で、表情1つ変えない。
ハッピーとプルーは後ろで寝ていた。
「はぁ・・・まぁいいわ。ちょっと聞きたかっただけだし。鍵拾ってくれてありがと。アンタモテるのもちょっと解ったよ。それに何だかんだ言ってもやっぱり仲間なんだなぁって思った。それじゃあたし、そろそろ・・・」
ルーシィがそう言って立ち上がり、店を出て行こうとしたその時。
がしっと、ロキがルーシィの右手首を握った。
ルーがピクッと反応する。
「待って」
そう呟き、真剣な眼差しでルーシィを見つめると・・・
「!な、何!?」
がしっと、ルーシィを抱きしめた。
ルーがガタッと立ち上がる。
「ルーシィ・・・」
「は・・・はい!?」
ぎゅっと抱きしめる力が増す。
そしてロキは、言った。
「僕の命は、あとわずかなんだ」
「え!?」
「ロキ・・・?」
それを聞いたルーシィは目を見開き、ルーは震える声で呟いた。
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