暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0448話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 俺の言う事を信じられないとばかりに声を掛けてくるカガリ。そしてそれを窘めるウズミ。確かに政治の場で相手が喋っている内容を無条件で否定するというのは政治家を希望する者としてあるまじき事だが……まぁ、今回の件についてはこの世界の常識で考えればカガリの態度も分かるからしょうがないと言えばしょうがない。

「いや、カガリの言葉も分からないでもない。と言う訳で、論より証拠だ」

 昨日の『火よ灯れ』はSPを40近く消費したから、余り大きな魔法は見せられないが……まぁ、昨日と同じ『火よ灯れ』でいいか。
 そう判断し、右手の人差し指を立てて呪文を唱える。

『火よ灯れ』

 そして次の瞬間、俺の指先には文字通りに火が現れている。

「うわっ!」
「何っ!」
「手品……じゃ、ない?」

 それぞれカガリ、ウズミ、アスランの驚きの声だ。さすがに種も仕掛けもないまま唐突に人差し指に炎が現れれば驚くのも無理はないか。
 そう思いながらもステータスを表示し……

「何?」

 思わず口から声を出す。

「アクセル君? どうかしたのか?」

 俺の様子に気が付いたのか、我に返りそう声を掛けてくるウズミ。それに何でも無いと返しながらも再びステータスを表示する。そこに表示されているSPは確かに減ってはいるが、消費したSPは20程度。昨日の40という消費に比べれば約半分だ。
 これは……どうなっているんだ? あっちの世界――ネギと魔法使いが活躍したから取りあえずネギまの世界とでも呼ぶが――では何らかの魔法を使っても消費するSPは常に一定だった。それが『火よ灯れ』でホワイトスターでは40、SEED世界では20だと? ……まぁ、その辺は要検証か。今はとにかくこっちの話を続けないとな。

「いや、何でも無い。今見て貰ったように、俺は向こうの世界で魔法を習得してきた。……ちなみにこんなのも出来るぞ?」

 再び右手の人差し指を立てる。

「生命ノ宴」

 その言葉と共に右手の人差し指が白炎へと姿を変え、次の瞬間には白炎で出来た蝶へと変化して執務室の中を動き回る。言うまでも無く炎獣だ。
 声もなく執務室を飛び回っている炎の蝶へと魅入っている3人を見ながら、再びステータスへと視線を向ける。
 ……そこには先程からさらにSPが30程消費された数値が表示されていた。

「これが、魔法?」

 思わず、と言った様子で呟くカガリに小さく首を振る。

「最初の炎は魔法だが、その炎の蝶は魔法と言うよりは俺の種族としての能力だな」
「……種族?」
「まぁ、魔法世界で色々あってな。今の俺は人間じゃなくて混沌精霊って種族なんだよ。ほら」

 指をパチンッと鳴らし、俺の影から先端の尖っていない影槍を3本作り出す。その影槍を意図的に
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ