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僕と謎の電波少女
1.電波なあの子
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ちょっと僕の話を聞いてもらえないか?
こんな話、信じられないかもしれないが、聞いてほしい。
実は…


「ん…」
AM6:00。
それが僕の起床時間だ。
今日もいつも通りに着替えをし、自分で朝ごはんを作り、食べる。
そう。"いつも通り"に。

AM7:00。
僕の通う洛山高校は8:30から朝のHRが始まる。
少し速い気もするが、この時間に家をでる。
誰もいない教室で1人、本を読むのが好きなのだ。
通い慣れた道を歩く。

「…なんだ、あれ…」

一本の電柱の下に身を潜める様にしてうずくまる、人?がいた。
チラリと左手の腕時計を見る。
AM7:13。
正直、めんどくさかったがここで見捨てるほど、僕は冷たくない。
もしかしたら体調が悪いのかもしれないし。

「大丈夫ですか?体調が悪いんですか?」
「……え?」

僕の声に目の前の人物が顔をあげた。

「…私が見えるのですか?」
「………は?」

どうやら僕と同じくらいの年齢の少女らしい。
目を引く魅惑的な水色の髪の毛と瞳をしていた。

『テツヤみたいだな』

内心そう思いながらさっき彼女が言った言葉の意味を考える。
…だめだ。わからない。
だいたい、人間なんだから見えて当たり前だろう。
しばらく悩んでいると、彼女は察したのか口を開いた。

「あの、大変申し上げにくいのですが、私、実は宇宙から来たものなのです。」
「は?」

もうやめてくれ。
なんなんだ?
宇宙人?見えない??
こいつ、大丈夫か?

今更ながらどうしてこんな電波少女に話しかけてしまったのだろう。

おかげで、今日2度目の間抜けな返事をしてしまった。

「すまないが、僕は君みたいな不思議な人がニガテでね。もう行くよ。」
「ままま、待って下さい!!あなただけなんです!私を見つけてくださったのは!」
「………」

そんな目で見られてもな。

「お願いします。私、家がなくて帰る場所もないんです。」
「…どういう意味?」
「あのですね。図々しいかもしれませんが、あなたのお家に「断る。」
「そこをなんとかっ!」
「思春期真っ只中の男子高校生と同居だぞ。何を考えてるかわからないけどやめたほうがいい。」

僕がそう言い切ると、電波少女は涙目で見上げてきた。

「お、お願いです…!このままだと私、死んじゃいます!!お役に立てるのなら何だってしますから!」

この言葉に僕は一瞬引っかかった。
なんだってする、か。
ふーん……。

「なんでもするの?」
「もちろんです!命の恩人の言うことは絶対ですっ」
「そうか。なら僕の家に泊めてやってもいい。だが、勝手な行動はするな。いいな?」
「!!ほんとですか!?ありがとうござい
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